[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの107円半ば。日米首脳会談や英最高裁の判断といった重要イベントを前に、売買は交錯した。
連休明けのドルは狭いレンジ内を上下。仲値にかけて実需の買いが入ったものの、高値圏では投機の売りに押された。「国内勢は買い、海外勢は売りとはっきり分かれた」(外為アナリスト)という。
この日の市場で関心を集めたのは日米通商交渉。両国は今週、国連総会に合わせた首脳会談で協定文書への署名を目指しているが、関係筋によると、日本側が自動車・自動車部品に新たな関税を導入しないよう米政権に確約を求めたことから、遅れる可能性が出てきた。
交渉遅延は、リスクオフへの懸念から円買いの手がかりとされる。「日米通商協議がまとまらない懸念、米中対立、サウジ石油施設への攻撃で石油市況が逼迫(ひっぱく)していること、ブレグジット(英国のEU離脱)を巡る英最高裁の判断などリスク要因が残るなか、全般にリスクオフ地合いで、ドルと円が同時に買われている」(FXプライムbyGMO、常務取締役の上田眞理人氏)という。
英最高裁では、ジョンソン首相が議会を閉会した決定が違法かについて11人の判事が24日0930GMT(日本時間午後6時30分)に判決を下す。違法判断の場合、首相に議会再招集を要請、もしくは議長による再招集が実施される可能性がある。
ただ、首相の弁護士が裁判所に提出した文書では、違法判断でも首相は議会を引き続き休会とする可能性があるとしている。
英ポンドは133円後半。海外市場でつけた10日ぶり安値から小幅に切り返した水準でもみあいとなった。
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY=
午後3時現在 107.57/59 1.0987/91 118.21/25
午前9時現在 107.58/60 1.0992/96 118.27/31
NY午後5時 107.54/57 1.0991/95 118.22/26
為替マーケットチーム