[東京 10日 ロイター] - ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 109.54/56 1.2164/68 133.26/30 午前9時現在 109.60/62 1.2176/80 133.47/51 NY午後5時 109.61/64 1.2178/82 133.53/57 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ若干ドル安/円高 の109円半ばで取引されている。欧州中央銀行(ECB)理事会や5月米消費者物価指 数(CPI)など重要イベントや指標発表を控え様子見姿勢が広がり、ドルは方向感に乏 しい値動きとなった。 ドルは午前9時ごろに高値109.68円を付けた後、午前11時ごろと午後3時過 ぎに安値109.52円まで下落した。午前のドル安の背景として、米長期金利の低下に 加え人民元高を指摘する声も上がっていた。 オフショア人民元 は1ドル=6.3800元付近。午前の取引では6.37 80元付近まで上昇した。前日の安値は6.4009元だった。 人民元高の背景には、中国商務相と米商務長官の会談を巡り、両国の通商交渉に関し てポジティブな内容が伝えられたことがあるという。中国商務省によると、王文濤商務相 が同日、レモンド米商務長官と電話で会談し、「貿易と投資の健全な発展を促すとともに 、見解の相違に対処するため、実際的な方法で協力することで一致した」という。 米国の5月CPIについては「市場の期待は高い」(国内証券)という。4月のCP Iは大幅な伸びを見せ、ドルの急伸につながった。 今回、予想を下振れる結果となれば「4月が物価上昇のピークだったととらえられ、 ドルは108円台まで下落する可能性もあるだろう」(三菱UFJ銀行・チーフアナリス ト、内田稔氏)との指摘もある。 一方で「市場は前回のCPIで強い結果が出ることに慣れてしまい、為替相場の反応 は以前ほど大きくならないのではないか」(国内銀行)との見方も出ていた。 ECB理事会については、ロイター調査ではエコノミストの大半はパンデミック緊急 購入プログラム(PEPP)の規模を現行水準(1兆8500億ユーロ)で据え置くと予 想している。インフレリスクは上向きとの見方が優勢だった。 (為替マーケットチーム)
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