[東京 18日 ロイター] - ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 110.03/05 1.1903/07 130.99/03 午前9時現在 110.31/33 1.1911/15 131.41/45 NY午後5時 110.20/23 1.1906/10 131.22/26 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の 110円付近。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化に向けて一歩踏み出した ことで、底堅さを保ったが、米長期金利が伸び悩んだため、ドル買いの勢いは削がれた。 ユーロは急落後の反発力が弱く、軟調な足取りをみせた。 ドルは朝方に110.33円まで強含んだが、米長期金利が1.51%台で足踏み状 態となったため、金利面からの支援が得られずドル買いは勢いづかなかった。午後3時に かけては、ユーロ/円の下落が、ドル/円に波及したことで、109.98円まで下落し た。 市場からは、米連邦公開市場委員会(FOMC)ではFRBのタカ派シフトが確認さ れたものの、「実際にテーパリング(量的緩和の段階的縮小)への道のりはまだ遠く、パ ウエル議長の慎重姿勢は維持されたままだった」(三井住友DSアセットマネジメント・ チーフマーケットストラテジスト、市川雅浩氏)との指摘が聞かれた。 日銀は金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定したほか、資金繰り特別プロ グラムの期限を従来の9月末から、来年3月末まで延長した。さらに、消費者物価が安定 的に2%を超えるまでマネタリーベースを拡大する方針を継続するとした。ドル/円は反 応薄だった。 主要通貨に対するドルの強さを表すドル指数 は91.94付近。 FOMC後のドル高/欧州通貨安を受けて、前日一時92.01と4月13日以来の 高値を付け、現在も2カ月ぶりの高値圏にある。 ドル指数の急伸の主因は指数の構成通貨で最も比重の大きいユーロの急落だ。 ユーロはFOMCを挟んで、1.2134ドルから1.1890ドルまで急落し、4 月13日以来の安値を付けた。ユーロは今日も1.1895ドルまで下落した。 ユーロ安には欧州中央銀行(ECB)高官のハト派発言も影響している。 ECBのレーン専務理事は17日、9月9日のECB理事会までにパンデミック緊急 購入プログラム(PEPP)の終了について協議することは「時期尚早で不必要」とのE CBの立場を改めて表明した。 (為替マーケットチーム)
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