[東京 7日 ロイター] - ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 106.27/29 1.0790/94 114.69/73 午前9時現在 106.20/22 1.0796/00 114.67/71 NY午後5時 106.14/17 1.0794/96 114.53/57 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円 安の106円前半。ドルは早朝の取引で106円付近まで下落したものの、終盤までには 小幅に反発した。ただ、米中対立の深刻化や明日発表予定の米雇用統計に対する警戒感か ら、上値余地も限られた。 トレーダーらによると、ドルは午前8時前に一瞬105.99円まで下がり、前日海 外市場の安値と面合わせしたが、午前9時前には106.25円まで値を戻した。その後 仲値公示後に売られたものの、午後3時過ぎには106.34円まで反発した。 ドル/円では「米中対立が深刻化していることが最も大きな懸念材料だ」(外為アナ リスト)という。 トランプ米大統領は6日、中国が1月に署名した第1段階の貿易合意を順守しない可 能性があるとした。また、新型コロナウイルス感染症の死者数について、中国発のデータ を信じていないと語った。 8日発表される4月の米雇用統計についても警戒感が広がっている。 同統計では非農業部門雇用者数が2185万3000人減と予想され、金融危機の2 009年3月に記録した80万人を大幅に超える落ち込みとなる見通しだ。 ユーロは114円後半と、前日つけた3年半ぶり安値114.43円からは反発した が、前週末1日の日本時間午後5時時点の117.25/29円(日銀集計)からは大幅 安となっている。大型連休中のユーロ/円の大幅な下落が、ドル/円の重しになったとの 指摘も聞かれた。 ドイツ連邦憲法裁判所は5日、欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れプログラムの 必要性を証明しなければ、ドイツ連邦銀行(中央銀行)は3カ月以内に国債買い入れを停 止する必要があるとの判断を下した。 市場では「ECBが思い切ったQEをできなくなるとの思惑が広がり、ユーロ売りに 拍車をかけた」(トレーダー)という。 米10年国債利回りは前日一時0.743%と4月15日以来の高水準を付けたが、 現在は0.700%付近となっている。 米財務省は6日、四半期定例入札の国債発行額を960億ドルに引き上げ、20年債 を新たに発行すると発表した。「20年債再発行と発行額引き上げを同時に実施したのは サプライズ。7年以上の年限(の発行額)は予想対比で上振れており、イールドカーブの スティープ化につながっている」(証券)という。 (為替マーケットチーム)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」