[東京 22日 ロイター] - ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 107.46/48 1.0926/30 117.42/46 午前9時現在 107.63/65 1.0947/51 117.87/91 NY午後5時 107.61/63 1.0949/52 117.81/85 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の10 7円前半。臨時の日銀金融政策決定会合後に、材料出尽くし感からドルは107円半ばま で売られた。午後には、原油安を受けた資源国通貨の下落や、中国できょうから開催され ている全国人民代表大会(全人代、国会)で2020年の国内総生産(GDP)目標の発 表が見送られたこと、香港株の急落などのリスク要因が意識され、じり安の展開となった 。 日銀は臨時の金融政策決定会合で、金融機関向けの新たな資金供給手段を決定した。 ドルは仲値にかけていったん107.76円まで上昇したが、公示直後から反落し始め、 日銀の発表を経て107.56円まで売られた。 この日は目立ったのはクロス円の弱さだ。原油安を受けてまず資源国通貨が売られ、 資源国通貨安/円高の流れとなり、クロス円での円高がドル/円の上値を抑えた。 豪ドル/円 は現在70.24円付近で朝方の高値70.78円から下落。 カナダドル/円 は現在76.71円付近で朝方の高値77.25円から下 落した。朝方に118円を臨む勢いだったユーロ/円も117.31円まで下落した。 米WTI原油先物 は午後3時17分時点で、1バレル=31.94ドルと、前 日の清算値から約2ドル安となっている。 中国政府がGDP目標の発表を見送ったことを受けて、同国の燃料需要低迷が続くと の懸念が浮上したことが原油相場下落の背景だという。 一方、香港株式市場は急落し、為替市場でもリスク回避ムードが広がった。全人代で に香港に国家安全法の制定を義務付ける法案が提出されたことを受け、香港でのデモ再発 や米中関係の緊張激化への懸念が強まったことが背景。 トランプ米大統領は先に、中国が香港を対象にした国家安全法を制定する方針を示し たことに対し、導入すれば「極めて強硬に対応する」と警告している。 (為替マーケットチーム)
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