[東京 8日 ロイター] - 正午のドルは前日NY市場終盤の水準とほぼ変わらずの109円後半。アジア株が全面安となったことを受けて、円の堅調さが全般に目立った。ユーロは124円前半と2週間ぶり安値をつけた。
午前の取引で目立ったのは豪ドル。78円前半から77円半ばまで売られ、1カ月ぶり安値をつけた。中銀が四半期金融政策報告で、今年の成長率見通しを3.0%へ引き下げたことなどが手がかり。前回11月時点では3.3%の見通しだった。
市場では「(中銀が発する)金融政策のシグナルはわずかならハト派へ転じている。今後は経済指標が重要になる」(バークレイズ)との指摘が出ていた。
前日は英欧でも、当局が今年の成長見通しを下方修正。トランプ米大統領が中国との通商協議の期限である3月1日までに、習近平国家主席と会談する計画はないと述べるなど「ドル110円台回復のハードルはやや上がった」(シティグループ証券チーフFXストラテジストの高島修氏)印象を持つ参加者が少なくない。