August 5, 2018 / 11:02 PM / 2 months ago

円高リスクを警戒、中国株や日米通商協議を注視=今週の外為市場

[東京 6日 ロイター] - 今週の外為市場では、米中貿易摩擦の悪化懸念に加え、不安定な中国株や日米通商協議を巡ってリスク回避の動きが広がりかねず、円高が警戒されている。予想レンジはドル/円が110.00━112.50円、ユーロ/ドルが1.1450―1.1700ドル。

 8月6日、今週の外為市場では、米中貿易摩擦の悪化懸念に加え、不安定な中国株や日米通商協議を巡ってリスク回避の動きが広がりかねず、円高が警戒されている。2010年9月撮影(2018年 ロイター/Yuriko Nakao/File Photo/Illustration)

9日には日米通商協議の初会合がワシントンで開催される。

西村康稔官房副長官は1日、ロイターのインタビューで、日米通商協議は米国側が求めている自由貿易協定(FTA)の予備協議との見方を否定し、日本はFTAを望んでいないと述べた。

米国が自動車輸入に関税を課すための調査を実施中であることについて、日本として自動車関税を回避するよう議論していく方針を示し、輸出入において何らかの数値目標を設定することはないと断言した。

トウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「米国が中国に対して強硬姿勢を崩していないことを考えれば、少なくとも日米通商協議の結果が判明するまでは円売りを進めにくい」と指摘。さらに「このところ上海株の下げがきつくなっており、底打ち感も出ていない。中国経済の減速懸念を背景とする円高リスクも念頭に置くべきだろう」と述べた。

中国人民銀行(中央銀行)は3日、人民元相場の安定化に向け、市中銀行に義務付ける為替フォワード取引の準備金要件を6日から20%に引き上げる方針を示した。米中貿易摩擦が激化するなか、オンショア人民元が対ドルで14カ月ぶりの安値を更新していたことが背景にある。

この措置を受け「人民元高/ドル安が進み、その余波で欧州時間にはドル/円が軟調になった」(外為アナリスト)という。

クロス円での円高や日米の長期金利動向も注視されている。ユーロ/円や英ポンド/円は1日から3営業日で2.5円下落している。

1日の米債市場では10年国債利回りが一時3.016%と6月13日以来の3%超えとなった。同日、米連邦公開市場委員会(FOMC)は声明で「経済が強いペースで成長している」との認識を示したが、3日には2.95%付近まで低下した。

一方、日銀は7月31日、強力な金融緩和策の持続性を強化する措置を決定。長期金利を「ゼロ%程度」に誘導する目標自体は維持しつつも変動幅の拡大を容認したことで、日本国債10年物利回りは0.145%まで上昇した。

為替マーケットチーム

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