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来週のドルは一段安の可能性、米指標低調なら108円台も視野

 8月10日、来週の外為市場でドル/円は、一段安の可能性が指摘されている。米株式市場が堅調に推移すればサポート要因となりそうだが、北朝鮮情勢への懸念がぬぐえず、米経済指標が低調であれば108円台への下落も視野に入るという。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[東京 10日 ロイター] - 来週の外為市場でドル/円は、一段安の可能性が指摘されている。米株式市場が堅調に推移すればサポート要因となりそうだが、北朝鮮情勢への懸念がぬぐえず、米経済指標が低調であれば108円台への下落も視野に入るという。

予想レンジはドルが108.50―111.50円、ユーロが1.1600―1.1850ドル。

米国で11日に発表される7月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、早期追加利上げ観測が高まれば111円半ば程度までの反発はあり得る。ただ、どちらかといえばドル安/円高となり得る材料が多い。ドルは9日安値109.56円でいったん下げ止まったかたちとなっているものの、材料が重なれば108円台へ下落する可能性も捨て切れない。

目先は米朝間の緊張の高まりが警戒される。10日には、北朝鮮が中距離弾道ミサイルによるグアム攻撃計画を8月中旬までにまとめる、と伝えられた。

投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティー・インデックス(VIX).VIXは11台で、北朝鮮の核実験リスクやフランス大統領選が警戒された4月半ばの14━16に比べると低水準。軍事衝突に発展しない限り、一過性のリスク回避要因として捉えられそうだが、北朝鮮が来週15日の祖国解放記念日に何らかの行動を起こす可能性があることには留意しておきたい。

日本はこの時期に夏季休暇をとる企業が多く、輸入企業のドル買いが手薄になるとみられている。15日に国内投資家などから米国債の利払いに伴うドル売り/円買いが出れば、円高に振れる可能性があるという。

また、今週はクロス円で円ショートポジションの巻き戻しが活発化し、ドル安/円高が進んだ部分がある。「クロス円での円ショート巻き戻しの余地は十分ある」(外為アナリスト)とみられ、ドル/円以外の値動きにも注意が必要という。

米国では小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景気指数、住宅着工件数、新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、鉱工業生産など、各種指標の発表がある。これらが低調であれば、ドル売りの流れとなりそうだ。

14日には日本の4─6月期国内総生産(GDP)と中国の7月鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、16日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月25─26日開催分)も発表される。

為替マーケットチーム

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