Reuters logo
来週のドル/円は上値重い展開、株安再来と米税制改革の行方警戒
2017年11月10日 / 07:18 / 8日後

来週のドル/円は上値重い展開、株安再来と米税制改革の行方警戒

[東京 10日 ロイター] - 来週の外為市場でドル/円は上値の重い展開となりそうだ。参加者に衝撃を与えた9日の日本株急落と円高の第2波を警戒する声が上がっている。米国で上下両院の温度差が目立ってきた税制改革の行方も不透明で、米金利の低下を通じてドルを押し下げる可能性がある。

 11月10日、来週の外為市場でドル/円は上値の重い展開となりそうだ。参加者に衝撃を与えた9日の日本株急落と円高の第2波を警戒する声が上がっている。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

予想レンジはドルが112.90―114.30円。ユーロが1.1500―1.1700ドル。

25年10カ月ぶり高値を更新した日経平均が突然急落し、わずか1時間強の間に高値から860円下落した9日の株式市場の動揺は、円相場にも波及。最近は株価との相関が乏しかったにもかかわらず、さすがに「大きな混乱にドル/円も巻き込まれた」(都銀幹部)といい、急速な円高が進行した。

日米欧など主要国株は歴史的な高値圏を推移し続けているだけに、来週も株価に再び大きな調整が入るかが、円相場の大きな焦点となる。9日のドルは海外短期筋やオプション関連などの買いで113円台をかろうじて維持したが、10月31日安値の112.96円を割り込むと、損失確定の売りを招くストップロスが発動される見通しで、テクニカル的には111円台も視野に入る。

ただ、個人投資家の多くは買い向かう戦略のもよう。「26年ぶり高値を更新した日経平均に対し、ドルは安倍政権発足後の高値125円にまだ遠く及ばない。出遅れ感が極めて強いことに着目した個人投資家は、下落局面でも得意の逆張りで利益を狙っていた」(ワイジェイFX・FXエバンジェリストの遠藤寿保氏)という。

もうひとつの大きな注目点は米税制改革。上院共和党が公表した税制改革法案によると、法人税減税の実施時期は2019年に先送り。所得税の税率区分も下院が4段階への簡素化を目指しているのに対し、現行の7段階を維持する方針を示した。「下院案より財政均衡色が強い内容」(みずほ証券)といい、今後調整が難航するのは必至。妥協案を探る過程で、仮に法人税率が20%から引き上げられるようなことになると、株式市場などにも大きな影響を与えかねないという。

経済指標では、米国の12月利上げ判断に大きな影響を与える可能性のある14日の米卸売物価指数(PPI)、15日の米消費者物価指数(CPI)などに注目が集まっている。

為替マーケットチーム

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below