March 18, 2018 / 11:18 PM / a month ago

今週のドル/円は上値追いに慎重、日米政治リスクや貿易懸念で

[東京 19日 ロイター] - 今週の外為市場で、ドル/円は日米の政治リスクや米国が引き起こす貿易摩擦などに対する懸念が根強く、上値追いに慎重となりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが確実視され、参加者の政策金利見通しの分布を示す「ドット・チャート」が注目される。

 3月19日、今週の外為市場で、ドル/円は日米の政治リスクや米国が引き起こす貿易摩擦などに対する懸念が根強く、上値追いに慎重となりそうだ。都内で2013年撮影(2018年 ロイター/Shohei Miyano)

予想レンジはドルが104.50━107.50円、ユーロが1.2150―1.2450ドル。

今週は重要イベントが目白押し。日本の国会では19日に国有地売却を巡る財務省の文書書き換え問題を集中審議する。野党が安倍晋三首相や麻生太郎財務相に対する批判を強めている。「安倍政権の支持率が低下し、『アベノミクス』継続への懸念が強まれば株安・円高圧力になる」(市場筋)との見方が多い。

米国では市場参加者から「良識派」とみられていたコーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任。ティラーソン国務長官が更迭され、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の解任観測も一部で伝えられている。経済や安全保障を担う重要閣僚の交代が相次ぎ、政策の先行きが不透明になっている。

米国の保護主義への傾斜も鮮明になりつつある。中国からの輸入品に多額の関税を課すことを計画しているほか、中国に貿易黒字を1000億ドル削減するよう求めていることなどが明らかになった。19─20日に行われる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、米中対立への警戒感が高まる流れとなれば、リスク回避的に円が買われやすい。

ドルはチャート的には3月2日安値105.24円、心理的節目105.00円などが次の下値めどとして意識される。ドル安/円高の材料が重なれば、これらを下抜け104円台へ下落する可能性もある。ただ、下値では国内勢からドル買いも入りそうで、「一気に下方向には走らない」(外為アナリスト)との見方もある。

20─21日のFOMCでは「ドット・チャート」が注目される。昨年12月時点から上方修正されれば、米金利上昇に伴ってドル高となる可能性がある。一方、2月に金利上昇が世界的な株安を招いた経緯もあり、予断を許さない。

英ポンドが相場の変動要因になる可能性もある。欧州連合(EU)首脳会議でブレグジット(英国のEU離脱)後の激変緩和措置である「移行期間」に合意できれば急伸、合意できなければ下落するとみられている。22日には英国で金融政策も発表される。

為替マーケットチーム

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