April 27, 2018 / 7:19 AM / 5 months ago

来週のドルは底堅い展開か、米金利高が支え リスクは株安

[東京 27日 ロイター] - 5月第1─2週の外為市場でドル/円は底堅い動きとなりそうだ。4年ぶりに3%台へ乗せてきた米10年債利回りが支えとなる見通しで、新年度入りした国内機関投資家の対外投資に対する期待も強い。ただ、金利急騰や米中通商交渉などをきっかけに株価が調整へ転じれば、一転してリスクオフ的な円高が進む可能性もある。

 4月27日、5月第1─2週の外為市場でドル/円は底堅い動きとなりそうだ。4年ぶりに3%台へ乗せてきた米10年債利回りが支えとなる見通しで、新年度入りした国内機関投資家の対外投資に対する期待も強い。写真は昨年4月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)

予想レンジはドルが108.00━111.00円、ユーロが1.2000―1.2300ドル。

市場の関心は節目を上抜けた米10年金利が上昇を維持するか、これまでのレンジ内へ再び戻るかに集まっている。テクニカル的には14年1月の3.04%を明確に上抜けるとレンジ切り上げの公算が高まるといい、そうなればドル買いも加速しやすい。

その際の留意点は株価への影響。今年2月のように金利上昇が米株の下押し圧力となれば、リスクに敏感な円には上昇圧力がかかる。現時点では日米欧ともに株式のボラティリティー指数は2月以来の低水準で安定しているが、ダウ工業株30種指数は金利上昇が勢いづいた24日にかけて5日続落するなど、不安定ぶりは否めない。

期初の国内投資家動向にも海外勢などの注目度が高い。生保など大手機関投資家が今年度の資産運用で、外債投資の際に為替リスクをヘッジしないオープン外債投資に前向きな姿勢を示す社が多かったためだ。

実際、4月の対外中長期債投資は1週目こそ5947億円の売り越しだったが、2週目は7997億円、3週目は9503億円の買い越しを記録している。

当面最大の注目イベントは、来週にも行われる見通しのムニューシン米財務長官の訪中。トランプ大統領は「合意にこぎ着ける可能性は大いにある」と楽観姿勢だが、市場では「米中間選挙までに片が付くとは想定しがたい」(機関投資家)と、つばぜり合いがしばらく続くとの見方が大勢。交渉が難航すれば、中国の米国債売り懸念が米金利を押し上げる可能性も出てくる。

2日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が行われる。6月の利上げに向けて議論がどう集約してくるかが見どころとなる。

10日のイングランド銀行(英中央銀行)理事会も重要イベントだ。カーニー総裁が先に、経済指標はまだら模様で委員の意見も分かれているなどと発言したことを受けて、市場で有力視されていた5月の利上げ予想が急速に後退している。

ポンド相場では日本企業にとって過去最大の海外M&A(合併・買収)となる武田薬品工業(4502.T)の製薬大手シャイアー(SHP.L)買収に関する話題が沸騰中。思惑が先行しやすい局面だけに、ポンドが大きく変動すればドルや円に思わぬ影響を与えるかもしれない。

お知らせ:5月1、2日の週に見通し記事は配信しません。

為替マーケットチーム

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