May 6, 2018 / 11:15 PM / 17 days ago

ドル底堅い展開か、米金利高支え リスクは株安=今週の外為市場

[東京 7日 ロイター] - 今週の外為市場でドル/円は底堅い動きとなりそうだ。4年ぶりに一時3%台へ乗せた米10年債利回りが支えとなる見通しで、新年度入りした国内機関投資家の対外投資に対する期待も強い。ただ、金利上昇や米中通商交渉などをきっかけに株価が調整へ転じれば、一転してリスクオフ的な円高が進む可能性もある。

 5月7日、今週の外為市場でドル/円は底堅い動きとなりそうだ。写真はドル紙幣、昨年4月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)

予想レンジはドルが108.50━110.50円、ユーロが1.1900―1.2100ドル。

米10年債利回りは4日、2.9515%でニューヨークの取引を終えた。テクニカル的には14年1月の3.04%を明確に上抜けるとレンジ切り上げの公算が高まるといい、そうなればドル買いも加速しやすい。

その際の留意点は株価への影響。2月のように金利上昇が米株の下押し圧力となれば、リスクに敏感な円には上昇圧力がかかる。現時点では日米欧ともに株式のボラティリティー指数は2月以来の低水準で安定しているが、ダウ工業株30種指数は金利上昇が勢いづいた24日にかけて5日続落するなど、不安定ぶりは否めない。

期初の国内投資家動向にも海外勢などの注目度が高い。生保など大手機関投資家が今年度の資産運用で、為替リスクをヘッジしないオープン外債投資に前向きな姿勢を示すことが多かったためだ。

実際、4月の対外中長期債投資は1週目こそ5947億円の売り越しだったが、2週目は7997億円、3週目は9503億円の買い越しを記録している。

他方、米国が中国に、対米貿易黒字を2000億ドル削減し、輸入関税を米国の水準まで大きく引き下げるように要求したことが、関係筋の話で4日わかった。中国側は意見の隔たりがなお「かなり大きい」としている。米国のこれまでの要求は1000億ドルの削減だった。

トランプ大統領は同日、米中の公正な通商関係構築に向けた決意を表明している。

10日のイングランド銀行(英中央銀行)理事会も重要イベントだ。カーニー総裁が先に、経済指標はまだら模様で委員の意見も分かれているなどと発言し、市場で有力視されていた5月の利上げ予想が急速に後退している。

ポンド相場では日本企業にとって過去最大の海外M&A(合併・買収)となる武田薬品工業(4502.T)の製薬大手シャイアー(SHP.L)買収に関する話題が沸騰中。思惑が先行しやすい局面だけに、ポンドが大きく変動すればドルや円に思わぬ影響を与えるかもしれない。

    為替マーケットチーム

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