June 17, 2018 / 11:14 PM / 5 months ago

今週の外為市場はユーロ安の行方が鍵、ドル/円上昇は緩やか

 6月18日、今週の外為市場は、欧州中央銀行(ECB)理事会後に加速したユーロ安に歯止めがかかるかが最大の注目点。昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 18日 ロイター] - 今週の外為市場は、欧州中央銀行(ECB)理事会後に加速したユーロ安に歯止めがかかるかが最大の注目点。一段安となればドル高が勢いづくが、クロス円で円高が進みやすいため、ドル/円の上昇は緩やかとなる見通しだ。

予想レンジはドルが109.50━112.00円、ユーロが1.1450―1.1750ドル。

ユーロ急落後の市場で関心を集めているのが、昨夏以来の取引レンジ下限となる1.1500ドルの攻防。「テクニカル的にも心理的にも極めて重要」(外銀)な支持線で、ECBのハト派傾斜を手がかりに下抜けするのか、5月のイタリア問題浮上時と同様に押し目買いを集める下限となるのかで、当面のユーロ相場見通しは大きく変わる。

ユーロ圏では22日に購買担当者景気指数(PMI)が発表される。5月は総合指数が予想を下回り1年半ぶりの水準へ低下。「景況感の悪化が著しい」(みずほ証券)と驚きの声が上がった。対米貿易摩擦やイタリアの政治不安、原油高など景況感の重しとなりそうな話題も多いだけに、今月も下振れればECBのハト派化がさらに進むとの思惑が広がるきっかけとなる可能性もある。

18─20日にはポルトガルのシントラでECBが年次の中銀フォーラムを開催する。

ECBのハト派化によるユーロ安が続けば、利上げ路線にある米との「格差が非常に大きくなる」(別の外銀)ことでドル高が勢いづきやすい。1.15ドル台を割り込めば、テクニカル的にもドルの追随買いが入りやすくなる。米国の利上げではあまり上昇しなかったドルが、欧州の金融政策変更期待で動き始めることになる。

そうなれば、ドル/円も底堅い動きとなる可能性が高い。ただ、急速なドル高がポンドや豪ドル、スイスフランなどその他通貨の売り圧力を強めるようなら、クロス円は値崩れしやすい。円がユーロやその他通貨に対して買われ続ければ、ドル/円の上値は伸びづらくなる。

ドル高が進む場面では、新興国市場動向にも注意が必要だ。新興国通貨安が加速すれば、リスクオフ的な円高圧力となる恐れもある。

トランプ米大統領が15日、総額500億ドル規模の中国製品に25%の輸入関税をかけると明らかにしたことに対し、中国は対抗措置を導入すると発表した。米国が発動するとしている7月6日まで日数があり「見極めが必要」(ブローカー)として動きがとりづらいとされる。

為替マーケットチーム

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