July 6, 2018 / 8:57 AM / 3 months ago

来週のドル/円、米中貿易摩擦の落ち着きどころ探る展開

[東京 6日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドル/円は米中貿易摩擦の落ち着きどころを探る展開となりそうだ。対欧州通貨ではM&Aがらみのフローが円の下落圧力を醸成する可能性がある。このところ堅調なユーロは欧州中央銀行(ECB)の債券再投資の可能性が話題となっており、ECB当局者からの関連発言があれば材料視される余地がある。

 7月6日、来週の外為市場で、ドル/円は米中貿易摩擦の落ち着きどころを探る展開となりそうだ。都内で先月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

予想レンジはドルが109.50━112.00円、ユーロが1.1550―1.1800ドル。

米国は6日、知的財産権侵害への制裁措置として340億ドル相当の中国輸入製品に追加関税を発動した。中国はこれに対して対抗措置を講じるとしたが、詳細を明らかにしていない。

ドル/円相場は米国の制裁関税を挟んで小幅に上下動したあと、6日の欧州市場序盤までに110円半ばに下落、人民元は6.66元と元高方向に振れた。

「今後、米国と中国が表面的な落ち着きどころを探っていくのか、それとも、第2弾、第3弾と関税合戦が悪化するのか、来週はそれを見極める時間帯となりそうだ」とトウキョウフォレックス上田ハーロー営業推進室・室長の阪井勇蔵氏は言う。

さらに来週はM&A関連のフローにも注目が集まる。

5日の欧州時間には、ユーロ/円が129円後半まで1円超上昇。上昇の一因として、大陽日酸(4091.T)が米プラクスエア(PX.N)の欧州事業を50億ユーロ(約6438億円)で買収する計画に基づき、ユーロの手当て買いが流入したとの観測が出ていた。

武田薬品工業(4502.T)による、アイルランドの製薬大手シャイアー(SHP.L)の買収に伴う欧州通貨買いニーズもあるとされ、「クロス円の上昇によって、ドル/円がサポートされる局面があるかもしれない」(阪井氏)との指摘が聞かれた。

ユーロの動向について、債券市場では欧州中央銀行(ECB)の債券再投資の可能性が話題になっている。ロイターは6月29日、量的緩和を年内で終了した後、借り入れコストを低水準に維持するため、来年以降の再投資でより長期の債券を購入することを検討していると報じた。[nL4N1TV3PR]

「ECB関連で新たなニュースが出て、独金利が低下すればユーロはやや売られやすい」(国内証券エコノミスト)という。

来週の主なイベントや経済指標では、11、12日に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開催され、12日に6月の米消費者物価指数。13日に5月の中国貿易収支がある。

為替マーケットチーム

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