August 12, 2018 / 11:13 PM / 4 months ago

今週は円が堅調な展開か、薄商い下の相場急変に注意

 8月13日、今週の外為市場でも、円は堅調な展開が続きそうだ。昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 13日 ロイター] - 今週の外為市場でも、円は堅調な展開が続きそうだ。国内勢の夏季休暇入りで取引は減少する見込みだが、米国発の通商問題に対する警戒感やトルコなど一部新興国の動揺などを通じ、リスク回避的に円が買われやすいとみられる。

予想レンジはドル/円が109.00━112.00円、ユーロ/ドルが1.1400―1.1600ドル。

前週末の米国市場では、ユーロが対ドルで約1年ぶりの安値をつけた。トルコリラの急落を受けてリスク回避の動きが広がる中、欧州の銀行の同国へのエクスポージャーを巡る懸念が意識された。

週明けの取引でトルコリラは対ドルで7.24リラと過去最安値を付けたが、その後6.83リラ付近まで反発。同国の財務相が市場の懸念緩和に向けた計画を策定したと明らかにしたほか、銀行監督当局が国内銀行のスワップ取引を制限すると発表した。

前週はリラが9%安、ロシアルーブルが5%安、ブラジルレアルと南アフリカランドも2%超下げた。トルコでは対米関係の悪化や政府の中央銀行に対する圧力、ロシアでは米国による新たな制裁、ブラジルでは10月の大統領選などが懸念材料となっている。

相次ぐ悪材料を織り込み新興国通貨のボラティリティーは上昇。合成ボラティリティーは10%後半と、昨年1月以来1年7カ月ぶり高水準に達した。主要国ボラとの乖離率は、欧州債務危機のあった2011年以来の高水準となっている。

新興国通貨の下落は各国ごとの問題のみではないとの主張もある。 南ア中銀は前月の声明で、米国の利上げと資産買い入れの縮小で金融情勢が厳しくなり、ランドが下落していると指摘した。

新興国通貨安は売り圧力が直接、主要通貨へ波及して円の上昇圧力となり得ることに加え、リスクオフムードの高まりを通じて円高圧力へ転化しやすくなる側面もある。市場は実需を含め参加者が少なくなり動意が乏しくなる見込みだが、「夏枯れかと思いきや、突然動き出すことも多いので警戒が必要」(トレーダー)という。

注目は14日発表の中国経済指標。最近の指標下振れが景気減速懸念を強めていたが、8日発表の7月貿易統計はドル建て輸出入ともに予想を上回る堅調さを示した。小売売上高など一連の7月指標が「鈍化一服や再加速を示すようだと、中国景気減速懸念が後退し、人民元、豪ドルやアジア通貨の下支えとなる」(みずほ証券)という。

為替マーケットチーム

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