November 8, 2019 / 7:04 AM / 11 days ago

来週はドル110円を試すか、米中交渉を巡る思惑と金利動向が鍵

[東京 8日 ロイター] - 来週の外為市場では、米中通商交渉に対する楽観的な見方を背景とする株高や米長期金利高の持続可能性が鍵を握りそうだ。期待先行の楽観論が維持されれば、金利面で優位に立つドルは110円台を試すとみられる。

 11月8日、来週の外為市場では、米中通商交渉に対する楽観的な見方を背景とする株高や米長期金利高の持続可能性が鍵を握りそうだ。期待先行の楽観論が維持されれば、金利面で優位に立つドルは110円台を試すとみられる。写真は2016年11月撮影(2019年 ロイター/Dado Ruvic)

予想レンジはドルが108.00━110.30円、ユーロが1.0950―1.1150ドル。

米中は7日、通商協議の「第1段階」の合意の一環として、双方が貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に撤廃することで合意した。

ただ、追加関税の段階的撤廃には米政権内に強い反対論があるとのロイターの報道を受け、米主要株価指数は上げ幅を縮小した。[nL3N27N4UC]

来週の相場について市場では「ドル高地合いが続けば110円台ワンタッチもあり得るとみているが、米中協議は期待先行の部分も大きく、思惑通りに協議が進まなければドル高/円安の巻き戻しもあり得る」と上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏はいう。日米株価の過熱感や実体経済の実力にそぐわない米長期金利の過度な上昇もリスク要因だという。

米政府高官は6日、米中の第1段階の合意の署名が12月にずれ込む可能性があるとロイターに明らかにした。

署名の場所を巡っては、トランプ大統領はこれまでに米国内有数の穀倉地帯とされるアイオワ州で署名する可能性を示していたが、その可能性は排除されたもよう。また、中国からは「一帯一路」政策の西の拠点となるギリシャ案が出されたが、米政府筋はその可能性を否定した。

金利差では「ドル優位」が続きそうだ。

米10年国債利回りUS10YT=RRは7日に1.9730%と3カ月ぶり高水準に達した。同利回りは10月29―30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の後に1.6700%まで低下していた。

「日本、ユーロ圏、英国と金融緩和の方向性が明確な一方で、米国は12月に追加緩和を見送るとみている。年末に向かってドル需給が逼迫しやすいという季節性もあり、ドルは110円台を目指すだろう」とFXプライムbyGMO、常務取締役の上田眞理人氏は予想する。さらに、米中交渉で極端に悪い材料が出てこないという前提で「ドルが110円に乗せたとしても、達成感から売られるリスクは限定的」(同)だという。

足元のドル高にはユーロ圏経済の一段の減速も寄与している。

国際通貨基金(IMF)は6日、ユーロ圏19カ国の今年の成長率見通しを1.2%とし、4月予測の1.3%から下方修正した。ドイツは0.5%と昨年実績の1.5%から大幅に低下する見込みだ。

為替マーケットチーム

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