November 22, 2019 / 6:42 AM / 21 days ago

円高リスク、米連休前の調整売買に警戒=来週の外為市場

 11月22日、来週の外為市場では円高リスクが継続することになりそうだ。米中対立の激化懸念がくすぶる中、米感謝祭を控えて取引量が減少したり、持ち高調整が活発となれば、値動きが一段と荒くなる可能性もある。2017年6月に撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 22日 ロイター] - 来週の外為市場では円高リスクが継続することになりそうだ。米中対立の激化懸念がくすぶる中、米感謝祭を控えて取引量が減少したり、持ち高調整が活発となれば、値動きが一段と荒くなる可能性もある。

予想レンジはドルが107.50━109.50円、ユーロが1.1000―1.1100ドル。

米下院は20日、中国が香港に高度の自治を保障する「一国二制度」を守っているかを米政府が毎年検証する「香港人権・民主主義法案」を可決、トランプ大統領へ送付した。大統領は法案に拒否権を発動しない限り、日曜日を除いた10日以内に署名することになる。

報道によると大統領は署名する見通しだが、成立すれば中国の猛反発は必至。市場では「来年の選挙を前に、成果を積み上げたい大統領が、その好機を自ら失うようなことをするのかは疑問」(トレーダー)との声が出ている。「サインはするが、その後の発言や具体策で柔和姿勢を打ち出して、米国のペースに誘い込むつもりでは」(外銀)との読みをする参加者もいた。

米中対立への懸念が深まれば、リスク回避的に円は買われやすくなる。最近はニュースが流れた瞬間に相場が大きく反応するが「AIなどの自動売買システムが流れを素早く主導しており、人力でついていくのは難しい」(証券)面もあるという。

多くの参加者が休暇に入るクリスマスまで1カ月強となり、年末をにらんだ動きも目立ち始めそうだ。持ち高調整が入りやすくなることに加え、日本は「機関投資家が外債投資を少しずつ控える」(別の証券)時期を迎える。ファンダメンタルズとは別に、円相場にどういった需給が影響を及ぼすかは注目点だ。

10月から12月は例年、円安が進みやすい傾向がある。第2次安倍政権が発足した12年から18年まで、ドル/円は昨年を除く7回中6回、12月末のレートが10月月初を上回った。今年も現時点では10月月初の108.09円を上回っている。

経済協力開発機構(OECD)は21日、2020年の世界経済成長率予想を2.9%と、前回9月の3.0%から下方修正した。修正幅は小さいが「構造的要因により低成長が定着しつつある。リスクはさらに下方へ片寄っている」(経済局・日本/アイルランドデスクエコノミストの清谷春樹氏)という。

各大手金融機関がまとめ始めている来年の経済見通しでも、低成長の継続を前提とするものが少なくない。米国の低金利政策や長期金利の低下圧力は不変で「円に上昇圧力がかかりやすい」(外銀)情勢だ。

為替マーケットチーム

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below