January 31, 2020 / 7:15 AM / 20 days ago

来週の円高リスク、新型肺炎感染拡大と米長期金利低下で

[東京 31日 ロイター] - 来週の外為市場では、リスク回避から円が買われやすい地合いが継続しそうだ。新型コロナウイルスによる肺炎感染がどこまで拡大するのか不透明な中、春節休暇明けの中国株式市場の動向が最も注目される。ほぼ4カ月ぶり低水準に沈んでいる米長期金利もドル/円の足かせとなりそうだ。

 1月31日、来週の外為市場では、リスク回避から円が買われやすい地合いが継続しそうだ。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)

予想レンジはドルが108.00━110.00円、ユーロが1.0950―1.1150ドル。

ドルは31日、肺炎感染拡大への警戒感から一時108.58円まで下落し、8日以来3週間ぶり安値をつけた。

「休場明けの中国株や人民元相場の動向が相場の鍵を握る。新型肺炎による景気下押し懸念で下方向のボラティリティーが高まれば、リスク回避の円買いが再燃しそうだ」と上田東短フォレックス、営業推進室長の阪井勇蔵氏はみている。

中国と経済関係が深い豪ドルAUDJPY=は30日に72.80円まで下落し、昨年10月10日以来の安値をつけた。クロス/円に起因する円買い圧力にも要警戒だ。

米10年国債利回りUS10YT=RRは30日、昨年10月9日以来となる1.5340%まで低下した。ただ、そのわりにはドルが下げ渋っているとの指摘もある。

SMBC日興証券のチーフ外為・外債ストラテジストの野地慎氏は、2018年以降のドル/円は、日米10年実質金利差に一定の反応を示しながらもドルの実効レートにも影響を受け続けており、両方がそろわない限りドル/円の下落モメンタムが強まりにくいと指摘する。[nL4N29Y11Z]

ICEドル指数先物(3月限)は足元97.688。昨年12月31日に96.058まで下落し直近安値を付けた後は反発基調にある。しかし、ドル高は中長期的に米企業業績を下押しし利下げを促すため、日米金利差の縮小は時差を伴ってドル安/円高に帰結する公算が高まると野地氏はみている。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は29日、新型肺炎について「世界経済への影響を極めて注意深く監視する」と表明した。

今年は大統領選があるため年内は米利上げはないとの見方が優勢だが、新型肺炎という新たなリスク要因が表れたことや米景気の減速から利下げ再開を予想する向きもあり、ドルの上値を抑えそうだ。

米国の昨年の実質国内総生産(GDP)は前年比2.3%増と、1兆5000億ドル規模の減税政策が導入されたにもかかわらず、16年以来3年ぶりの弱い伸びとなった。

為替マーケットチーム

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