February 9, 2020 / 11:14 PM / 8 days ago

楽観維持なら円安継続、新型肺炎と米大統領選が鍵=今週の外為市場

 2月10日、今週の外為市場では、ドル/円の底堅い展開が続きそうだ。2010年8月撮影(REUTERS/Yuriko Nakao)

[東京 10日 ロイター] - 今週の外為市場では、ドル/円の底堅い展開が続きそうだ。新型コロナウイルスがグローバル経済に与える影響は一時的との見方が多勢で、混戦の米民主党大統領予備選挙はトランプ大統領の再選と株高/円安政策の継続期待につながっている。

予想レンジはドルが109.00━110.70円、ユーロが1.0900―1.1050ドル。

新型コロナウイルスの感染拡大は続いているものの、市場では早くも影響は一時的との楽観論が広がり始めた。新型ワクチンの早期開発や今後の気温上昇で流行が抑制されるとの期待感が浮上したためだが、中国人民銀行(中央銀行)が大規模な資金供給で市場を崩さぬ「決意」を見せたこともリスク回避の円高を抑制した一因だ。[nL4N2A60PS]

米アイオワ州で行われた大統領候補者を選ぶ民主党集会では、前インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏がトップとなった。市場が警戒する規制強化を訴える左派候補の1人であるバーニー・サンダース上院議員は僅差で2位につけており、11日に行われるニューハンプシャー州が次の注目点だ。

有力候補の1人ジョー・バイデン前副大統領は4位と出足不調だが、29日のサウスカロライナ州では挽回を予想する声が多い。同氏はすでに撤退した左派のカマラ・ハリス上院議員を副大統領候補とすることを表明しており、情勢を逆転するようなことになれば、円高や株安など市場でリスクオフ的な反応が発生する可能性もある。

ただ足元では、僅差予想が主流だった民主党の候補者選びが実際に混戦模様となっていることで「結局誰もトランプ氏を打ち負かすほどの支持は得られなさそうだ。トランプ氏続投なら株高政策が継続され、円は弱含みやすくなる」(トレーダー)という。

バークレイズ証券調査部長の山川哲史氏によると、今後の注目州はウィスコンシンとミシガン、ペンシルバニア、オハイオの「WOMP(ウォンプ)」。前回16年の大統領選で共和党が民主党から支持を奪い、勝利に至った激戦地だ。今回は「再選に必要な270票の24%を占めるこの4州で製造業雇用が悪化している」といい、共和党とトランプ氏が、前回同様の支持を得ることができるかは不透明だ。

もっとも、新型肺炎や大統領選を通じて市場にリスク警戒ムードが広がることがあっても、最終的には「米国の予防的利下げが下支えになる」(証券)といい、世界経済、ドル/円ともに大きな下振れを想定する声はあまりない。

為替マーケットチーム

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