March 6, 2020 / 6:54 AM / 4 months ago

来週はリスクオフトレード隆盛、欧州懸念拡大なら円高加速

 3月6日、来週の外為市場では、円やスイスフランが買われるリスクオフトレードの隆盛が続きそうだ。写真は2013年2月撮影(2020年 ロイター/SHOHEI MIYANO)

[東京 6日 ロイター] - 来週の外為市場では、円やスイスフランが買われるリスクオフトレードの隆盛が続きそうだ。急速に高まる米追加利下げ観測は、年初来堅調だったドルの地合いを急変させた。逃避的に買われているユーロにも悲観の波が押し寄せれば、上昇圧力は円へ一極集中する恐れもある。

予想レンジはドルが104.00━108.00円、ユーロが1.1000―1.1300ドル。

市場は、世界的な広がりを見せている新型コロナウイルス感染の影響が、様々な形で各所へ波及する可能性を織り込みつつある。世界株指数は1カ月弱で1割超急落し、最も安定的な資産とされる米国債は、各年限の金利が同時に過去最低水準へ低下するまで買い漁られた。

外為市場でも、2月下旬から円とスイスフランという「逃避通貨」の2強ぶりが鮮明となり、リスク選好時に買われやすい豪ドルやNZドルは下げ幅を拡大。世界的な資金流入で頑強な一強態勢を作り上げていたドルも、失速が目立ってきた。

利下げ観測でドルが売られリスクオフトレードで円が買われるため、ドル/円は主要通貨ペアの中で最も大きな動きとなっている。この1カ月間の対ドルパフォーマンスは円が3%超と最強で、スイスフラン、ユーロ、デンマーククローネ、スウェーデンクローナと続く。

ここで問題となるのはユーロ。ドル安の受け皿として2月下旬から急反発しているが、すでにイタリアでは新型ウイルス感染が急拡大している。「域内移動の自由を保障するシェンゲン協定が裏目に出る形で、域内国へ感染が一気に広がる可能性」(外銀)を警戒する声は小さくない。

難民問題の再燃も見逃せないリスクだ。紛争が続くシリアのイドリブ地域などから多数の難民を受け入れているトルコが、難民保護に対する西側諸国の支援が欠如しているとして、欧州に通じる国境の開放に踏み切ったのだ。

欧州の外交筋は、トルコの狙いは欧州連合(EU)から追加経済支援を引き出すことだと主張しているが、エルドアン大統領は、EUから10億ユーロの支援を打診されたがもはや資金は求めないと反論している。[nL4N2AX2J5]

こうした懸念から、12日に行われる欧州中央銀行(ECB)理事会などをきっかけにユーロ買いが失速することになれば、大きな受け皿を失ったドル安圧力は対円へさらに集中、円高が加速するシナリオも考えられる。市場参加者が注目する当面のドルの安値めどは、昨年8月につけた104.46円だ。

為替マーケットチーム

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