March 13, 2020 / 7:07 AM / 24 days ago

来週は円高再加速か、鍵握るドル EU会合に注目

 3月13日、来週の外為市場は、ドルの反発がどこまで続くかが鍵となりそうだ。写真は2013年2月撮影(2020年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 13日 ロイター] - 来週の外為市場は、ドルの反発がどこまで続くかが鍵となりそうだ。リスクオフの円高地合いに変化はなく、ドル高が続けばクロス円が下落しやすくなるが、反落すればドル/円は再びつるべ落としとなりかねない。16日のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が財政出動をどう扱うかが、一つの注目点となりそうだ。

予想レンジはドルが101.50━106.50円、ユーロが1.1000―1.1300ドル。

ドルは9日につけた3年半ぶり安値の101.18円を底にじりじりと反発。12日海外で106円台と5円弱切り返した。2月20日の高値112.23円から2週間半で11円超と大幅に下落した反動との見方もあるが、米国の財政出動や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ、資金供給などの市場安定化策に対する期待感がパニック的なドル安に歯止めをかけたとする指摘もある。

2月下旬から勢いを増したドルの上下動は、過去最大の下げ幅とそれに近い大幅反発を記録した米株価、史上最低水準をつけた米10年金利など、過去に類をみない乱高下となっている市場の混乱ぶりを象徴している。

当初は春になれば鎮静化するとの見方が多かった新型コロナウイルス感染は世界中に急拡大し状況は日々刻々と悪化、世界経済をいつまで、どこまで痛めつけるのか見通せなくなった。市場では、中国の1─3月期国内総生産(GDP)が大幅なマイナスへ転落、ドルはリスクオフの円買いで95円台まで下落するとの悲観論も出始めている。

日米政府が財政出動方針を打ち出したことで、市場の関心はユーロ圏へ移った。欧州中央銀行(ECB)が12日の理事会で追加利下げを見送り、ユーロは失望感から一時売られたが、市場の期待を袖にしたラガルド総裁の狙いは「ユーログループが近く打ち出す大規模な財政出動策を、金融面から支えるための道具だったのではないか。財政発動後、必要に応じて金融政策をより適切に調整するカードを切るつもりだろう」(外銀)という。

そうした観測を示唆するかのように、ラガルド総裁は会見で繰り返し財政出動の必要性に言及。「一義的対応は何を置いても財政」、「一丸とならなければこの衝撃に対応できないと財政当局者が理解することを望む」、「意欲的で協調的な財政対応が必要」──。中銀トップの身でありながら「各国の財政対応の遅れを懸念している。ユーログループで断固とした動きが示されることを強く望む」とまで言い切った。

トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏は、個人投資家の損失拡大が円高を加速させる可能性を警戒する。「9日安値はトランプ氏が米大統領となった2016年11月以来の水準。そのあたりまで下げを覚悟していた参加者はいるが、そこから下は未知数の世界だ。ここを割り込むと円高がさらに加速し、瞬間的に100円を割り込んだとしても不思議ではない」という。

為替マーケットチーム

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