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ドルと円の同時上昇、持続力が鍵に=来週の外為市場

[東京 3日 ロイター] - 来週の外為市場は、ドル高の持続力を見極める展開となりそうだ。リスクオフムードの下で円が買われる機会も多く、ドル/円は売買が交錯しやすい状況だが、この拮抗が何らかのきっかけで崩れれば、円高か円安が大きく進む展開もあり得る。

予想レンジはドルが105.00━110.00円、ユーロが1.0700―1.1100ドル。

米連邦準備理事会(FRB)が矢継ぎ早の対策を打ち出したことで、市場のドル不足感は急速に後退している。為替スワップ取引を行う際の上乗せ金利にあたるドル/円のベーシスは、3月以降に進んだ拡大が大きく反転。同時にスポット市場のドル買い圧力も、一服となりつつある。

一方で、世界的な株安に歯止めがかからない中、円はリスク回避的な買いが活発。週初来の動きは対ドルで見るとほぼ横ばいだが、ユーロや新興国通貨などに対しては2%前後の上昇をみせている。

新型コロナウイルスがどこまで、どのような影響をもたらすかは依然未知数。外為市場でも未曽有の出来事に「われわれは不思議の国のアリスのような、奇妙な世界に入ったようだ。(物語に登場する)マッドハッターやチェシャー猫の代わりが、未知のウイルスや前例のない金融・財政刺激策だ」(ソシエテジェネラル証券)と困惑の声が上がる。

それでも、米国勢の資金回収とドル不足という明確なテーマが存在した間は、関連市場の多くもそれに連動し、比較的秩序だった動きとなった。だが、そのドル不足がほぼ解消された今、何らかのニュースがあった際に、各市場がどう反応するかを予測するのは難しくなってきた。

2日海外市場では、株高の下でドルが上昇した。ところが市場では「原油価格の下げ止まりによるリスクオン」(外銀)との指摘もあれば、米新規失業保険申請件数が予想の倍近い664万件まで激増したことで「(リスク回避的に)再び米国への資金回帰が起こっている」(証券)との見方を示す向きもあった。

薄商いが予測困難な状況に拍車をかけている。世界的な経済の急収縮や市場で相次ぐ急変動に加え、少なくない参加者が在宅など通常とは異なる環境で業務を行っているもようで、値動きの割に売買は活況とは言い難い。普段なら影響が限られる小口取引でも、タイミングによっては突発的な変動を引き起こすこともあり、要注意だ。

為替マーケットチーム

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