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薄商いで乱高下、ドル/円も急変リスク=来週の外為市場

 来週の外為市場では、取引高が伸びづらい中、各通貨が乱高下する状況が続きそうだ。写真はドル、ユーロ、ポンド紙幣。2017年4月撮影(2019年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 17日 ロイター] - 来週の外為市場では、取引高が伸びづらい中、各通貨が乱高下する状況が続きそうだ。ドルと円はリスクオフ局面で買われやすいため、ドル/円は売買が交錯する場面が多くなりそうだが、その均衡が崩れると突然動き出すこともあり、注意が必要だ。

予想レンジはドルが106━109円、ユーロが1.07―1.10ドル。

世界経済の大幅減速と視界不良、在宅勤務の広がりなどを背景に、取引は低空飛行が続いている。日銀の集計によると、東京外国為替市場のドル/円スポット取引高は、10日に21億ドルと今年最低水準へ接近した。

ドル/円の取引高は2月下旬から一時急増した。3月9日には198億ドルとトランプ氏の大統領就任が決まった16年11月以来3年半ぶり高水準を記録、その後も100億ドル台を突破する日が続いた。

もっとも、3月の取引増は積極的な売買の結果とは言い難い。米国債への資金集中、ドル調達難への懸念などを背景に「持ち高の手じまいやヘッジ手当て、ストップロスなど、リスク量を減らすための半ば強制的な売買」(外銀)が中心だったためだ。

取引量の減少は、参加者のパニック的な反応が一巡し、市場がようやく安定し始めたことを示す。しかし一方で、小口の取引で相場が変動してしまう不安定さもはらんでいる。

最近の市場で値動きが大きくなるのは、東京やロンドン市場の仲値前後が目立つ。特にロンドンでは世界中の取引が集中するため、それまでの流れやニュースと無関係に変動することが多く、その動きをファンダメンタルズなどで読み解こうとすると、その後さらに予想と異なる展開になってしまうことが少なくない。

ドルと円の力関係に微妙な変化が生じている点も、かく乱要因となる。年初来の主要通貨の値動きを見ると、ドルが最強で円、スイスフランと続く。リスク回避のドル高と円高が共存する状況は基本的に変わりがないものの、以前より均衡は崩れぎみで、ドル高や円高が一方的に進む場面も増えてきた。

市場では、長らく続く「リスク回避の円高」構造に変化が起こりつつある点を指摘する声が増えている。

為替マーケットチーム

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