May 1, 2020 / 6:32 AM / in 3 months

連休中の円暴騰は回避か、円安リスクも=来週の外為市場

[東京 1日 ロイター] - 来週の外為市場では意外な円安進行に注意が必要との声が出ている。世界的な景気後退への懸念はリスク回避的な円高圧力となり続けるが、参加者の持ち高がすでに買い持ちに傾いている円は、一部都市の封鎖解除などを手掛かりに売られやすくなっているという。

 5月1日、来週の外為市場では意外な円安進行に注意が必要との声が出ている。写真はドル、ユーロ、ポンド紙幣。2017年4月撮影(2019年 ロイター/Dado Ruvic)

予想レンジはドルが105.00━109.00円、ユーロが1.0800―1.1100ドル。

今回の大型連休中は円の急騰、いわゆる「フラッシュ・クラッシュ」が発生する可能性は高くないとの見方が優勢だ。

最大の理由は、すでに参加者の間で円買いが目立っているため。米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取り組み状況によると、円は3月半ばから買い越し基調が継続。世界の投機筋は小幅だが、すでに円を買い上がっている。

日本の個人投資家も、円の売り持ちポジションを大きく圧縮している。金融先物取引業協会によると、店頭外国為替証拠金取引(FX)各社を通じたドル/円の買い持ちは、3月末時点で2837億円、前月末から7割超減少した。

円相場でフラッシュクラッシュが発生する条件のひとつは、事前に円の売り持ちポジションが積み上がっていること。その分、損切りの円買い圧力を秘めた状態となるため、薄商いの中で円をうまく買い仕掛けることができれば、損失確定の買いが発生して値幅が大きくなり、仕掛けた側の利益はより大きくなる。

一時は「ほぼ毎日、日本の個人投資家の持ち高状況を問い合わせてきた」(外銀)海外投機筋も、世界各地で「不要不急の取引は手控え」(別の外銀)ている。恣意的な仕掛け売買は実現しづらい状況にある。

1日時点で年初来の主要通貨パフォーマンスを見ると、最も強いのは円。スイスフラン、米ドルと続く。一見、リスク回避の円高地合いに変わりはないが「感染者の増加数がピークに達しつつあり、各国で政策が現実に動き出し、ロックダウンは一部解除される。凍てついたリスクオンムードは少し戻るかもしれない(トレーダー)との声も出始めている。

米ボーイング(BA.N)は30日、250億ドル相当の起債を行った。当初は100億─150億ドルで起債を検討していたが、関係筋によると、750億ドル相当の需要があり、大幅に増額した。

リフィニティブによると、今回の起債は投資適格級の中で今年最大で、過去6番目の規模となる。「米連邦準備理事会(FRB)の前向きな姿勢が市場を後押ししている」(FX関係者)という。

為替マーケットチーム

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