May 10, 2020 / 11:01 PM / 25 days ago

「巣ごもり」するマネー、ドルは106円台で中庸維持か=今週の外為市場

[東京 11日 ロイター] - 今週の外為市場では、欧米での経済活動再開へ向けた期待感の高まり背景に、リスク選好が広がりやすい。ただ、コロナ危機をきっかけにグローバルなマネーが「巣ごもり」してクロスボーダーのフローが低迷する中で、大幅かつ持続的な相場変動のリスクは低下。ドルは106円台を中心として、トレンドが出にくい中庸相場となりそうだ。

予想レンジはドルが105.50━107.50円、ユーロが1.0700―1.0950ドル。

上田東短フォレックス・営業推進室長の阪井勇蔵氏は「原油相場の底打ちや米国株の上昇にみられるように、ポストコロナの経済活動再開への期待を背景にリスク選好の円売りに傾きやすい。ただ、米中対立の激化や米2年国債利回りの過去最低更新もあり、ドルの上値は重くなりそうだ」と話す。

FXプライムbyGMO、常務取締役の上田眞理人氏も「従来のリスクオン環境ではドルも円も売られ、円売りが勝るケースも多かった。しかし、金利面で圧倒的に有利だった去年までのドルは過去のものとなっている。リスクオンではドルがむしろ売られやすいだろう」と言う。一方、米中対立の激化などでリスク回避のムードが強まれば、同じ理由から円がより買われやすいという。

上田氏は「グローバルな投資家は目下、巣ごもり中だ。クロスボーダーの投資を極力手控えたいというのが本音だろう。クロスボーダーのマネーフローが低迷していることで、為替市場では単発的な値動きこそあれ、中長期のトレンドが出にくくなっている」とみている。

本邦投資家は3月に3.5兆円相当の海外中長期債を買い越したが、4月は鳴りを潜めた。財務省の直近データによると、4月25日までの1週間では1492億円、その前週も4232億円を売り越し、マネーを自国回帰させている。

8日に発表された4月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月から2050万人減と、1930年代の大恐慌以降で最大の落ち込みとなった。エコノミスト予想は2200万人減だった。失業率は14.7%と、第2次世界対戦後に記録した1982年11月の10.8%を上回り、戦後最悪となった。

ただ、雇用統計の結果が事前予想を若干下回ったことや、パンデミックの一時的な影響で仕方がないとの見方が広がったため、ドルは106.75円付近まで小幅に上昇したが、米債券利回りの低下で上値を抑えられた。

米短期金融市場では、FF金利先物<0#FF:>が連邦準備理事会(FRB)による12月のマイナス金利導入を小幅ながら織り込み始めた。これを受け、米2年国債利回りは8日、過去最低の0.1050%まで低下した。

パウエル議長らFRB当局者はマイナス金利導入について、成長を刺激する効果が疑問視される上、金融市場を混乱に陥らせる懸念があり米国では適切ではないとしている。[nL4N2CP547]

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