May 17, 2020 / 11:39 PM / 12 days ago

欧州「第2波」警戒、崩れるリスクオフの円高=今週の外為市場

 今週の外為市場では、経済活動の一部再開後の欧州などで新型コロナ感染拡大の「第2波」が生じないかが最大の注目点となる。最近崩れてきた「リスクオフの円高」が、従来通り発生するかもポイントだ。写真は円紙幣。2017年6月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

[東京 18日 ロイター] - 今週の外為市場では、経済活動の一部再開後の欧州などで新型コロナ感染拡大の「第2波」が生じないかが最大の注目点となる。最近崩れてきた「リスクオフの円高」が、従来通り発生するかもポイントだ。

予想レンジはドルが106.00━109.00円、ユーロが1.0650―1.0950ドル。

経済活動の再開とともに、感染が再拡大する例が早くも出てきた。新型コロナの発生源とされる中国湖北省武漢市では、ロックダウン(都市封鎖)解除からわずか1カ月でクラスター(集団感染)が再び発生し、1100万人の市民全員を対象とした検査が始まった。

市場では特に、欧州での感染再拡大を警戒する声が目立っている。自由な人の往来が経済活動の根底にあるユーロ圏では、一国が十分な対策を講じることができても、別の国から感染が持ち込まれれば元の木阿弥となりかねない。

英オックスフォード大学などがまとめた調査によると、100万人あたりの死亡者数上位国は14日時点で、ベルギー、伊、英、仏、スウェーデン、オランダ、アイルランド、米、スイス、加、ポルトガル、独など。半分をユーロ加盟国が占める。

日々の新規感染者数の移動平均も、14日時点の上位はスウェーデン、英、ベルギー、米、加、アイルランド、伊、オランダ、仏、メキシコ、ポルトガルなどで、顔ぶれはそれほど変わらない。

この1カ月、ユーロやポンドの上値の重さが目立っているのは、こうした状況が背景にある。

このため、最近はユーロクロスやポンドクロスなど、対ドル以外の通貨ペアを売買する短期筋が少なくないという。例えばユーロ/豪ドルは3月の高値1.97豪ドルから1.67豪ドルまで大きく下落した。「対策がうまくいっていない『負け組』を売り、『勝ち組』を買う」(外銀)戦略だ。

同時に、東京市場では株安下でも円高が進みづらくなってきたことが、引き続き話題だ。ドルと同じ方向に動くことが多いこと、調達通貨の座をユーロに奪われつつあることなどが要因とされるが、反応の鈍さが目立ってきたことで「海外勢の間で、円を売買することに対する関心が薄れつつある」(トレーダー)という。

為替マーケットチーム

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