for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

試されるドルの「底力」、米長期金利・コロナ情勢が焦点=来週の外為市場

[東京 30日 ロイター] - 来週の外為市場では、米長期金利の動向と世界的なコロナの感染拡大が焦点となりそうだ。米経済指標が良好であれば、米長期金利が持ち直してドル高が予想される一方、新型コロナウイルス変異種の感染拡大で株価が下落すれば、リスク回避の円買いにつながりやすい。

予想レンジはドルが108.50━110.50円、ユーロが1.1800―1.2000ドル。

上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、パウエル議長が緩和策解除について慎重姿勢を示した後で、ドル売りが続いており、このドル安の流れに歯止めがかかるのか、ドルの底力が試される」と指摘。

経済指標の好転を受けた米長期金利上昇がないと、ドルの本格的な反発は困難とみられ、ドルが約3カ月ぶりに109円を下回る可能性もあると同氏はみている。

コロナ変異種に対する感染拡大と中国の規制強化を巡る動きに関しては、株安を通じてリスク回避の円買いにつながりやすい、と阪井氏はみている。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は28日、FOMC後の会見で、新型コロナのパンデミックに伴う経済への影響を抑制するためにFRBが2020年春に導入した経済支援策を撤回する時期を迎えるには、米労働市場にはまだ「いくつかの着手すべき課題がある」と指摘。月額1200億ドルの債券購入プログラムを縮小する前に、向こう数カ月間にわたり「力強い雇用統計を確認したい」と述べた。

FXcoin取締役の上田眞理人氏は「ドルは上値が重いが、ドル/円に関しては大幅に崩れるような感じはない」との見方を示した。

「目下、オリンピックが開催中なので、日本に対する世界の投資家の関心は高まっているはずだが、コロナの感染状況、経済情勢、株や債券などの円建て資産のパフォーマンスから判断して、円や円資産に対する需要が高まることはないだろう」という。

最近のドル安地合いのなかで「ユーロや英ポンドが買われている割には、円買いが盛り上がっていないのはこのためで、109円を割り込んだとしても、ドル売り/円買いが加速する構図は、現時点では描きにくい」(同)という。

主なイベントでは、8月2日に、米7月のISM製造業景況指数、3日に豪中銀の理事会、6日には7月の米雇用統計が発表される予定だ。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up