August 26, 2018 / 11:08 PM / a month ago

今週の外為市場政治リスクを警戒、リスクオフなら円高圧力

[東京 27日 ロイター] - 今週の外為市場では、各国に垂れ込める政治リスクの暗雲が相場に影響を与えそうだ。株安などを通じてリスク回避的な雰囲気が強まれば、円に上昇圧力がかかることになる。予想レンジはドル/円が110.00━112.50円、ユーロ/ドルが1.1400―1.1700ドル。

 8月27日、今週の外為市場では、各国に垂れ込める政治リスクの暗雲が相場に影響を与えそうだ。株安などを通じてリスク回避的な雰囲気が強まれば、円に上昇圧力がかかることになるとみられている。2015年11月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter/File Photo)

市場にかかる最も大きな暗雲はやはり米国。トランプ大統領の元選対本部長ポール・マナフォート被告が有罪判決を受けたほか、トランプ氏の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告が不倫関係を主張する女性に口止め料を支払ったことを認めた。

大統領は23日、11月の中間選挙を経て「仮に(自分が)弾劾されれば、市場はクラッシュする」と警告した。その日の米株市場は目立った反応を見せなかったが、みずほ総合研究所によると、中間選挙で上下院の過半数を異なる政党が握るねじれが発生した場合、米株は選挙後1年以内に調整入りする経験則があるという。

前週大きな話題を集めたのはオーストラリア。与党自由党でターンブル首相の求心力低下を受けて党首選が行われ、モリソン財務相が勝利した。

首相と対立していたダットン前内相が敗れたことで、大きな政策変更はないとの期待感から豪ドルには買い戻しが入ったものの、連立政権そのものや、ぎりぎり過半数を占める議席数を維持できるかなど、次期政権の課題は少なくない。

前週はイスラム教の祝日で一服となったトルコ情勢が、連休明け後にどう動き出すかも注目点。リラは1ドル=6.0リラ付近で落ち着いているが、その要因は連休と「空売りコストが(政策的に)引き上げられたため」(外銀)。トルコ政府はその間も、米国が経済戦争を仕掛けてきたと非難するなど緊迫した関係は続いている。

来年度予算で財政支出の拡大が懸念されているイタリアでは、フィッチ・レーティングスが31日に格付けの見直しを発表する。引き下げ方向で見直しを進めてきたムーディーズがその期限を延長した際は、欧州債券市場でイタリア国債が買い戻されるなど、格付けに対する市場の関心は強い。

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は24日、ジャクソンホールの経済シンポジウムで講演し、インフレ率が目標の2%を上回って加速する明確な兆候はほとんど見られないが、国内景気回復を下支えするため、着実な利上げが現時点で最善との考えを明らかにした。

金融市場は前段の「インフレ率が加速する明確な兆候はほとんど見られない」という部分に反応し、米長期金利は低下、ドルは売られる流れとなった。

市場では、「内容的にほとんどサプライズがなかったので、イベントを通過したことで、議長講演に向けて積み上げられたポジションの巻き戻しが出たのではないか」(外為アナリスト)との見方が聞かれた。

為替マーケットチーム

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below