September 2, 2018 / 11:00 PM / 18 days ago

新興国通貨安や米中貿易摩擦で潮目が変わる余地も=今週の外為市場

[東京 3日 ロイター] - 今週の外為市場では、不安定な新興国通貨と米中貿易摩擦の先行きに関心が集まる。新興国通貨が一段と不安定化し、トランプ大統領が2000億ドル規模の対中追加関税の発動に踏み出せば、リスク回避の動きが強まって円に上昇圧力がかかりそうだ。

 9月3日、今週の外為市場では、不安定な新興国通貨と米中貿易摩擦の先行きに関心が集まる。2016年10月撮影(2018年 ロイター/Leonhard Foeger)

予想レンジはドル/円が109.50━112.00円、ユーロ/ドルが1.1500―1.1750ドル。

トランプ米大統領は9月6日のパブリックコメント提出期限後に、2000億ドル規模の中国製品に対する追加関税を発動させる意向だ。新たな関税案では、住宅建材やテクノロジー製品、自動車、衣服など消費者向け商品に影響が及ぶ。

「米中貿易摩擦がエスカレートする可能性がある。また、再び新興国通貨が非常に不安定になっており、リスク回避の動きが強まれば、為替市場でも潮目が変わって、円高方向に振れてもおかしくない」とトウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長、阪井勇蔵氏はみている。

過去6週間、ドルは110―112円のレンジ内にほぼ納まり、ボックス相場が続いているが、近年の外為市場では、ボックス相場の後に高ボラティリティ相場が出現しやすい。

アルゼンチン中央銀行は30日、主要政策金利を45%から60%に引き上げたが、アルゼンチンペソARS=RASLは一時約20%下落し、終値ベースで最安値を更新した。

SMBC日興証券の新興国担当シニアエコノミスト、平山広太氏は「アルゼンチンの通貨危機がグローバルのリスクセンチメントを冷やすことによって、他の新興国市場からの資金流出を加速させている。トルコリラには独自の原因もあるが、南アランドやブラジルレアル、インドルピーなどにはその連想が働いている」とみている。

トルコリラ/円TRYJPY=Rは8月13日に15.25円付近まで急落して「リラ危機」と呼ばれた。現在は16円台後半。

トルコリラ相場や英国の欧州連合(EU)離脱条件を巡る先行き不透明感は、前週もクロス円での円買いを誘ったが、今週もクロス円での円高圧力に注意が必要だという。

「トランプ氏の不規則発言や予測不能な行動など、いわゆる『トランプリスク』で、ファンド勢もドルが買いにくくなっているのは確かだ。IMMでもそろそろ買い疲れ感が出てもいいころだ」(FX会社)との見方も聞かれた。

米商品先物取引委員会(CFTC)が31日公表したデータを基にロイターが算出したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(8月28日までの週)によると、ドルの主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する買い越し額は233億4000万ドルで、前週の236億7000万ドルから縮小した。

ドルの買い越しは11週連続。その前は48週連続で売り越しだった。

ドルの買い越し規模は縮小したものの、2017年1月半ば以来の高水準を保っている。

為替マーケットチーム

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below