September 30, 2018 / 11:08 PM / in 2 months

ドル続伸に期待感、はしご外されるリスクも=今週の外為市場

[東京 1日 ロイター] - 約11カ月ぶり高値圏の113円後半を推移するドルを巡り、今週にも114円台に挑戦するとの期待が市場で高まっている。内外の株高でリスクオン機運が盛り上がっているためだ。一方、投機筋が半期末のポジション調整を終えた10月からの市場は、米経済のピークアウトのリスクや、強烈な金融緩和の推進に一定の距離を置き始めた日銀の姿勢、米中貿易摩擦の深刻化などが意識されやすく、ドル/円の上昇トレンドが頓挫するリスクもはらんでいる。

 10月1日、約11カ月ぶり高値圏の113円後半を推移するドルを巡り、今週にも114円台に挑戦するとの期待が市場で高まっている。内外の株高でリスクオン機運が盛り上がっているためだ。一方、投機筋が半期末のポジション調整を終えた10月からの市場は、米経済のピークアウトのリスクや、強烈な金融緩和の推進に一定の距離を置き始めた日銀の姿勢、米中貿易摩擦の深刻化などが意識されやすく、ドル/円の上昇トレンドが頓挫するリスクもはらんでいる。ブエノスアイレスで8月撮影(ロイター/Marcos Brindicci)

予想レンジはドル/円が112.00━114.50円、ユーロ/ドルが1.1500―1.1750ドル。

株高やVIX指数の低下を背景に、ドルは過去3週間に3円弱上昇し、ドル高に弾みがつくとの見方が広がっている。ただ、9月末までのドル高が半期末を控えたポジション調整によるところが大きいとの指摘も出ている。

「このところのリスクオンは、9月末の流動性が少ない市場環境も影響しているだろう。米経済のピークアウトや米中貿易摩擦のインプリケーションの顕現化などに鑑みると、10月相場は9月末から一変する可能性が高い」とSMBC日興証券、為替外債ストラテジストの野地慎氏はみている。

ドルの伸びしろについて、トウキョウフォレックス上田ハーロー、営業推進室長の阪井勇蔵氏は「昨年のドル/円の年間変動幅が約10円だったことに鑑みて、今年の高値は114円半ばがいいところだろう。同水準は過去にも3回跳ね返されたレベルで、上抜けには、米長期金利の大幅上昇や米中通商協議の進展といった強い材料が必要だ」という。

中間選挙を控えたトランプ氏の不規則発言にも注意が必要だ。

トランプ大統領は、米連邦準備理事会(FRB)が26日に利上げを決定すると、間髪を入れず懸念を表明した。

米10年国債利回りUS10YT=RRは25日につけていた4カ月ぶり高水準から低下し、米2―10年債の利回り格差は28日に22bp割れまで縮小した。歴史的にみてリセッションのシグナルとされる逆イールドに向けて一歩駒をすすめた。

ドル高の背後にはユーロ安も横たわる。

28日の欧州市場では、イタリア政府が予想よりも高い財政赤字水準で合意に至ったことで、欧州連合(EU)との対立が不安視され、伊2年債利回りIT2YT=RRは一時31bp上昇して1.10%、10年債利回りIT10YT=RRは27bp上昇し3.18%となったほか、イタリアの主要株価FTMIBも3.72%下落した。

ユーロを巡っては、独メルケル首相の求心力低下も不安視されている。

為替マーケットチーム

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