November 9, 2018 / 6:20 AM / in 13 days

慎重なドル高基調が継続か=来週の外為市場

 11月9日、来週は米国を含む世界の株価動向が引き続き注視されるなか、外為市場では、ドル高基調が続くとの見方が多い。減速が目立ち始めたユーロ圏の指標もドル高に貢献するとみられる。写真は8月撮影(2018年 ロイター/Marcos Brindicci)

[東京 9日 ロイター] - 来週は米国を含む世界の株価動向が引き続き注視されるなか、外為市場では、ドル高基調が続くとの見方が多い。減速が目立ち始めたユーロ圏の指標もドル高に貢献するとみられる。他方、トランプ大統領がセッションズ司法長官を事実上更迭したことの波紋は金融市場にも広がりかねず、ドルの上値を重くする余地がある。

予想レンジはドル/円が112.50━115.00円、ユーロ/ドルが1.1250―1.1500ドル。

米民主党は8日、トランプ大統領がセッションズ司法長官を事実上更迭したのは2016年大統領選へのロシア介入疑惑を巡る捜査を抑制するためだとし、緊急公聴会の開催を要求した。さらに、モラー特別検査官の捜査を妨害しようとするいかなる動きをも阻止するために超党派の法案を求めており、ドルにとってはネガティブな材料となりうる。

一方、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は8日、四半期の経済予測で、ユーロ圏の来年の成長率見通しを引き下げ、2020年まで減速が続くとの見方を示した。米国の経済政策や英国のEU離脱、イタリアなど債務水準が高い加盟国による歳出拡大をリスクに挙げた。

14日にはドイツの7―9月期実質GDPが予定されるが「ユーロ安を背景にドルが下支えされる一方で、ユーロ/円では下値リスクが強まりかねず、ドル高基調が続くとしても、クロス円での円高圧力には警戒したい」とトウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長、阪井勇蔵氏は言う。

114円台では、輸出企業のドル売り需要に加え、個人や短期筋の売り需要も強いとみられ、上方向の動きは長続きしない、と同氏は見ている。

今月末に予定される米中首脳会談についても、市場に不安はつきまとう。

中国の習近平国家主席は8日、対話を通じて米国との問題を解決する意向を示す一方で、発展の道筋に対する中国の選択を米国は尊重する必要があるとし、米国が懸念する「中国製造2025」計画の推進については譲らない構えをみせた。

一方、米国は米議会のねじれ現象の結果、「国内政策が滞る際には、対外政策で得点を稼ごうと強硬姿勢で対中国や対日本との協議に臨む余地もある」(国内証券)ため、短期筋のドル買いも慎重なものとなりそうだ。

為替マーケットチーム

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