November 30, 2018 / 7:54 AM / 11 days ago

ドル/円の上値限定的、不透明感拭えず=来週の外為市場

 11月30日、来週の外為市場でも、ドル/円の上値は限られそうだ。週末の米中首脳会談が穏健に終われば「サンタクロース・ラリー」で米株高や円安が進むとの期待もあるが、米中関係が急速に軟化するような展開は望み薄。写真は日本円紙幣と米国ドル紙幣。昨年6月に撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 30日 ロイター] - 来週の外為市場でも、ドル/円の上値は限られそうだ。週末の米中首脳会談が穏健に終われば「サンタクロース・ラリー」で米株高や円安が進むとの期待もあるが、米中関係が急速に軟化するような展開は望み薄。英国の欧州連合(EU)離脱問題などその他のリスクも依然山積しており、楽観ムードは広がりにくい。

予想レンジはドル/円が112.00━115.00円、ユーロ/ドルが1.1250―1.1500ドル。

1950年以降、12月に米株S&P500種が上昇する確率は8割弱。その平均上昇率は1.6%と1年で最も高く、市場ではサンタクロース・ラリーと呼ばれている。

全米小売業協会(NRF)によると、22日の感謝祭からサイバーマンデー(感謝祭翌週の月曜日)までに買い物をした消費者は1億6500万人。前年同期をやや下回ったが、アドビ・アナリティクスによると、サイバーマンデーの売上高は過去最高の79億ドルに達したもよう。「米中会談が無風なら、それまで抑制されていた米株買いが入る」(都銀)といい、リスクオン環境下で円安が進む展開を想定する声が出ている。

ドル/円にも安倍政権発足後の10─12月期は6年連続で上昇という、強い経験則がある。しかし、そのピークは11月中になることが多い。今回も10月初旬に年初来高値をつけた後、11月に114円前半へ上昇したが、その後は一進一退だ。

しかもドル/円は、昨年3月に115円台を割り込んで以降、114円半ばの上抜けを5回試してすべて反落。同水準が分厚い上限となり続けている。米中会談で仮に対決ムードが後退しても、「年内の115円乗せはもう無理」(邦銀)との指摘は少なくない。

米連邦準備理事会(FRB)幹部発言をきっかけとして、2カ月半ぶりに10年債が3%を割り込んだ米国債金利の低下も、ドル/円の重しとなる。最近の原油安がインフレ圧力の減退を通じて金利低下圧力になるとの見方もあり、来年の米利上げ期待が後退する中でドルを買い上がるのは難しい状況だ。

その中で、参加者が関心を寄せているのは、5日のパウエルFRB議長の議会証言。上下両院の合同経済委員会で経済見通しについて発言する。「大統領が議長に不信感を示している中で、どう今後の政策運営を説明するのか」(別の都銀)が見どころとなる。

11月雇用統計を含む米経済指標、6日の石油輸出国機構(OPEC)総会なども注目材料だ。

為替マーケットチーム

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