April 7, 2019 / 11:04 PM / 16 days ago

今週は緩やかにドル高か、リスクオフへの急傾斜も

[東京 8日 ロイター] - 今週の外為市場でドル/円は、世界的なリスク選好の流れを背景に緩やかに上昇しそうだ。ただ、過熱感のある株高の調整余地、米中通商協議の進展具合、英国の欧州連合(EU)離脱の期限延長問題、中国の貿易統計など様々な不確実性を抱え、急にリスクオフに傾く可能性もある。

 4月8日、今週の外為市場でドル/円は、世界的なリスク選好の流れを背景に緩やかに上昇しそうだ。2017年撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

予想レンジはドル/円が110.50━112.50円、ユーロ/ドルが1.1150―1.1350ドル。

今週は10日に臨時EU首脳会議、欧州中央銀行(ECB)理事会、ドラギ総裁の会見、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が予定され、12日には英国によるEU離脱交渉の延長期限を迎えるほか、中国貿易統計も発表される。

トウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長、阪井勇蔵氏によると「米長期金利高のサポートがあればドルは緩やかに上昇しそうで、112円に乗せる可能性もある。ただ、過熱感のある世界の株式市場がいつ大幅に調整するか分からず、米中通商協議の落としどころや、英国がブレグジットの袋小路から抜け出せるかなどのリスク要因もある」という。

こうしたリスクが具現化すればまずクロス円での円高圧力が強まり、ドル/円も連れ安となると同氏はみている。最近の市場ではクロス円での円高進行が速いことが特徴で、ユーロ/円が1日で2.35円(3月22日)も急落したこともあった。

トランプ米大統領は4日、中国との通商合意を4週間以内に発表する可能性があるとしつつ、まだ見解の相違もあると述べた。

「知的財産権で両国に依然相当の隔たりがあり、中国が実際に約束を履行するかを確認するプロセスを担保するまでは、米国は譲らないだろう」(国内エコノミスト)との見方もある。

メイ英首相は5日、EU大統領に、EU離脱合意案のとりまとめに向け離脱期限を6月30日に延期することを申し入れた。EU側も5月23―26日に欧州議会選挙を控え、「離脱問題を早めに片付ける機運が高まりそうで、近々動きがあるかもしれない」(金融アナリスト)という。

欧州では日本や米国に先んじて景気減速感が強まっている。イタリアは今年の国内総生産(GDP)伸び率目標を引き下げる可能性があり、ドイツの主要経済研究所も4日、今年の成長予想を従来から引き下げた。

ユーロは基調として上昇しにくく、再び1.12ドルを下回る可能性があるとみられる。

為替マーケットチーム

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