June 7, 2019 / 7:38 AM / 19 days ago

来週は円高懸念続く、米通商問題と利下げ観測で

 6月7日、来週の外為市場でも、円高警戒ムードが継続しそうだ。米国の通商政策への懸念と急速に高まった利下げ観測が、円の上昇圧力となりやすい状況は変わらず。テクニカル的には107円後半から半ばの節目を下抜けると、円高が加速する可能性があるという。写真は2017年6月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

[東京 7日 ロイター] - 来週の外為市場でも、円高警戒ムードが継続しそうだ。米国の通商政策への懸念と急速に高まった利下げ観測が、円の上昇圧力となりやすい状況は変わらず。テクニカル的には107円後半から半ばの節目を下抜けると、円高が加速する可能性があるという。

予想レンジはドルが107.00━109.00円、ユーロが1.1200―1.1400ドル。

目先の焦点は5月米雇用統計と、ワシントンで行われている米とメキシコの移民問題に関する協議の行方。特に、10日から適用予定の対メキシコ輸入関税措置が見送られるような展開となれば、リスクオンムードの広がりが円売りを誘うことになる。

雇用統計を含む米経済指標に対する反応が、普段と異なる傾向にあることは注意が必要だ。0.5%の大幅利下げ予想まで出回っている市場では、下振れなら利下げの確率が高まるので株高円安、上振れなら利下げによる下支えを失うため株安円高、となる可能性がある。

一方で、最近の米金利低下が急ピッチだったため、参加者の持ち高が債券買いに傾いているとして、金利の反転上昇を見込む声も少なくない。指標の上振れが利下げ観測の後退という口実につながって債券の売り戻しが強まれば、金利上昇がドル高に作用することにもなりかねない。

それでも、何らかの理由でドル/円に上昇圧力がかかったとしても、その流れは長続きしないと見て、ドルの上値では戻り売りを狙いたいとする向きは少なくない。利下げ観測でドルの上値は着実に重くなっていること、米国にとってより重要な対中交渉の不透明感が依然強いためだ。

「テクニカル的に節目となる107円半ばから後半が重要なポイント。下抜ければ一段安の可能性が出てくるが、いつまでも突破できないと(金利差から発生する)売りコストに耐え切れず、ショートカバーが誘発されやすい」(トレーダー)という。

政治的な注目イベントは英保守党の党首選。13日が初回となる議員投票を複数回行って候補を2人に絞り込み、7月予定の党員投票を経て、新首相となる党首が決まる。有力候補とされるジョンソン前外相が優勢となれば、市場では離脱強行への懸念からポンド安やリスクオフへの懸念が強まるおそれがある。

経済イベントでは中国の5月経済指標が注目されている。最近の下振れは「付加価値税(VAT)率の引き下げや旧正月のずれが影響」(外銀)していることも一因とされ、そうした影響が軽微となる5月分は、小売売上高などが強めに出る可能性があるという。

為替マーケットチーム

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