June 9, 2019 / 10:51 PM / 17 days ago

円高懸念続く、米通商問題と利下げ観測で=今週の外為市場

[東京 10日 ロイター] - 今週の外為市場でも、円高警戒ムードが継続しそうだ。米国の通商政策への懸念と急速に高まった利下げ観測が、円の上昇圧力となりやすい状況は変わらず。テクニカル的には107円後半から半ばの節目を下抜けると、円高が加速する可能性があるという。

 6月10日、今週の外為市場でも、円高警戒ムードが継続しそうだ。写真は1000円札(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

予想レンジはドルが107.00━109.00円、ユーロが1.1200―1.1400ドル。

トランプ米大統領は7日、不法移民対策を巡り、メキシコと合意したことを明らかにし、メキシコ製品への制裁関税発動を無期限で停止すると表明した。

これを受けた10日のオセアニア市場では、ドルがギャップオープンし、ドルは一時108.70円付近まで上昇した。

米労働省が7日に発表した5月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が7万5000人増と、市場予想を大幅に下回った。

米長期金利は一時2.05%台まで低下し、1年9カ月ぶり低水準となった。

市場では、米国による早期利下げ期待が高まっているが、 一方で、最近の米金利低下が急ピッチだったため、参加者の持ち高が債券買いに傾いているとして、金利の反転上昇を見込む声も少なくない。

それでも、何らかの理由でドル/円に上昇圧力がかかったとしても、その流れは長続きしないと見て、ドルの上値では戻り売りを狙いたいとする向きは少なくない。利下げ観測でドルの上値は着実に重くなっていること、米国にとってより重要な対中交渉の不透明感が依然強いためだ。

「テクニカル的に節目となる107円半ばから後半が重要なポイント。下抜ければ一段安の可能性が出てくるが、いつまでも突破できないと(金利差から発生する)売りコストに耐え切れず、ショートカバーが誘発されやすい」(トレーダー)という。

政治的な注目イベントは英保守党の党首選。13日が初回となる議員投票を複数回行って候補を2人に絞り込み、7月予定の党員投票を経て、新首相となる党首が決まる。有力候補とされるジョンソン前外相が優勢となれば、市場では離脱強行への懸念からポンド安やリスクオフへの懸念が強まるおそれがある。

経済イベントでは中国の5月経済指標が注目されている。最近の下振れは「付加価値税(VAT)率の引き下げや旧正月のずれが影響」(外銀)していることも一因とされ、そうした影響が軽微となる5月分は、小売売上高などが強めに出る可能性があるという。

為替マーケットチーム

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below