July 12, 2019 / 7:19 AM / 3 months ago

来週はドル108円台を軸にもみ合い、トランプ氏の不規則発言注視

[東京 12日 ロイター] - 来週の外為市場でドルは108円台を中心とするもみ合いとなりそうだ。良好な米経済指標や米長期金利の上昇を背景にドル高の余地がある一方、イランを巡る地政学リスクや米中通商交渉の停滞、高値圏にある米国株が下方調整する可能性などのリスク要因も枚挙に暇がない。最大のリスクは、トランプ大統領による不規則発言とみられている。

 7月12日、来週の外為市場でドルは108円台を中心とするもみ合いとなりそうだ。写真は2017年6月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

予想レンジはドルが107.50━109.50円、ユーロが1.1150―1.1350ドル。

トランプ米大統領は3日「中国や欧州は為替操縦ゲームを派手に楽しんでおり、米国と張り合うために金融システムにお金をつぎ込んでいる。われわれも『対抗』すべきだ」と持論を繰り返した。9日には、ドル高に懸念を強めるトランプ氏が側近にドルを引き下げる方法を相談していると報じられた。

ドル指数.DXYは6月25日につけた直近の安値95.84から反発し7月9日に高値97.588をつけた。現在は97付近。

「最近のドル/円の変動パターンでは、円高は一気に1円ほど進み、ドル高はじわじわ進む。円高リスクとしては、イランを巡る不穏な動き、米中通商交渉の先行き懸念、高値圏にある米国株の調整などあるが、最大のリスクはトランプ大統領による不規則発言だろう」とトウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長・阪井勇蔵氏は言う。

市場は不規則発言の中でも対中政策に関するものに警戒感をもっている。[nL4N24C30U]

日本が休日となる15日には、中国4―6月GDP、6月鉱工業生産と小売売上高、1―6月固定資産投資など中国で経済指標の発表が目白押しだ。

中国の王岐山国家副主席は8日、北京の清華大学で開かれた世界平和フォーラムで「世界は中国を締め出すことはできない」と述べ、中国とその他の国々は共存する必要があると訴えた。貿易戦争の相手国である米国が念頭にあるとみられる。

習近平国家主席に非常に近い存在とされている王氏が公的な場で発言するのは珍しい。同日、上海株.SSECは大幅な落ち込みをみせたが、これは「中国が世界から締め出されるリスクを投資家が意識しはじめためだろう」(中国担当アナリスト)という。

中国経済について、「投資と輸出の落ち込みがひどいが、国土が広いため、地方によってばらつきがある。消費が本格的に落ち込むのは来年になる」(同)という。

中東ではイランと米国との間で緊張感が高まっており、地政学リスクもテーマとなりうる。

森佳子

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