July 19, 2019 / 6:39 AM / in 4 months

来週は欧米「緩和レース」でユーロ安・ドル安進む公算大、円は上昇か

 7月19日、来週の外為市場では、欧州中央銀行(ECB)の理事会を皮切りとする欧米の「金融緩和レース」がドルの値動きを左右しそうだ。写真は2016年1月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

[東京 19日 ロイター] - 来週の外為市場では、欧州中央銀行(ECB)の理事会を皮切りとする欧米の「金融緩和レース」がドルの値動きを左右しそうだ。欧米の金融政策が株価や各国の長期金利に与える影響を見定めつつ、米中通商摩擦、地政学リスク、トランプ米大統領の不規則発言にも目配りが必要。緩和レース場外の円は金利面からも、リスク回避という観点からも、買われやすいとみられる。

予想レンジはドルが106.50━108.50円、ユーロが1.1150―1.1350ドル。

ECBは25日の理事会で9月の利下げを示唆する公算が大きいとみられている。ECBスタッフが物価目標の改定に関して検討を開始したほか、前回理事会(6月5―6日)では「緩和政策を準備する必要性で一致」している。ドラギ総裁は6月下旬の講演で唐突に「追加の刺激策が必要になるだろう」と述べ、ユーロ安を招いた。

ECBの利下げバイアスや英国の合意なきEU離脱リスクを背景に、ユーロ/円は18日に1カ月半ぶりに121円を割り込んでおり、ユーロの下値リスクは引き続き意識される。

米国では7月30―31日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)のブラックアウト直前の18日、米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長と米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、景気悪化を待たずに迅速に行動すべきとの認識を示した。

市場では今回25ベーシスポイント(bp)の利下げが確実視される一方、50bpの利下げや連続利下げは「米株の本格下落が起きるまで温存する」(国内金融機関)との見方が多い。

FOMCを控えて米長期金利には低下圧力がかかっているが、大和証券チーフ為替アナリストの亀岡裕次氏は「最近の市場では長期金利が低下しても株高につながらず、リスクオンになりにくいため、円高圧力が表面化しやすい」とみている。

米利下げの思惑と低迷する長期金利に加え、米企業業績の悪化懸念や高値圏にある株価調整のリスクなどから「ドル/円のメイン・ステージは108円台から107円台に移行してきた」(トウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長、阪井勇蔵氏)。ただ、本邦勢には106円台を買い場とみる向きもあるため、目先106円台では下げ止まりそうだという。

また、イランと米国を巡る緊張は原油高/ドル安に結びつきやすい。トランプ大統領は18日、ホルムズ海峡を航行していた米海軍強襲揚陸艦に接近したイランの無人機を破壊したと発表した。

森佳子

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