February 28, 2020 / 6:41 AM / 3 months ago

来週はドルの「高ボラティリティ相場」、米株が底入れするかがカギ

[東京 28日 ロイター] - 来週の外為市場では、米国の株式と債券の動向が最大の焦点となる。株価が底入れして長期金利が持ち直せば、ドルが買い戻される余地がある一方で、新型コロナウィルスの世界的な流行が終息するめどが立たなければ、リスク回避の地合いが一段と強まって円が買われやすい。利下げ督促相場となっている米国の金融市場に対して米連邦準備理事会(FRB)がどう応えるのかも見どころだ。

 2月28日、来週の外為市場では、米国の株式と債券の動向が最大の焦点となる。写真は2013年2月撮影(2020年 ロイター/Shohei Miyano)

予想レンジはドルが108.00━110.00円、ユーロが1.0900―1.1100ドル。

「先週は円独歩安、今週はドル独歩安と、コロナウィルスの感染者数をテーマに、市場は売りのターゲットを週替わりで選んでいる。現時点では米国株に底打ち感が出ていないことで、円高に振れるリスクの方が高いとみている」と上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は言う。

ただ、「それほど急激な円高にはならないだろう。なぜなら日本での感染者急増を背景に生産活動の減退や景気後退が懸念され、いずれ『日本売り』に結び付くと予想する参加者が多いからだ」と同氏は言う。

クロス円で円高のペースが緩慢なことも、対ドルでの円高の勢いを弱めている。

ドルは20日の112.23円から28日の109.33円まで8日間で2.6%下落したが、この間にユーロは121.38円から119.42円と1.6%の下げに留まった。

米食品医薬品局(FDA)の当局者は26日、新型コロナウイルスの感染が確認される地域が広がっていることに懸念を示し、パンデミック(世界的な大流行)に発展する可能性について警鐘を鳴らした。

米国債市場では10年債利回りUS10YT=RRが28日に1.2408%まで低下、30年債利回りUS30YT=RRは1.7420%まで低下し、過去最低を更新した。

市場では「これほど長期金利が低下したら、以前なら107円台までドルが下がっていてもおかしくなかった」(金融機関)との声が出ていた。

しかし、現在は米国の投資家が、リスク回避からドルを自国に還流させているため、金利低下とドル相場の相関は弱まっている。

CMEグループのフェドウオッチによると、3月の利下げ確率は27日に54.3%と前日の33.2%から上昇し、FRBの利下げを督促する格好になった。

こうしたなか、FRBは今のところ市場の要求を突き放している。

FRBのクラリダ副議長は25日、FRBは新型コロナウイルスの感染拡大を「緊密に注視」しているとしながらも、金融政策の変更の必要性について検討するのは時期尚早と述べた。また、今年は経済が緩やかに拡大し、雇用も力強く伸びるとの基調的な見通しをFRBは変えていないとした。

モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの世界債券部門最高投資責任者マイケル・クシャマ氏は「FRBにとって鍵になるのは、労働市場が堅調でいられるかどうかだ」とし、安全資産(債券)に対する需要は、個人消費の縮小につながりかねない米企業の人員削減が始まるか否かによるとの見方を示した。

為替マーケットチーム

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