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ドル安気味、原油相場や米企業決算を警戒=来週の外為市場

[東京 10日 ロイター] - 来週の外為市場では、資源国通貨、ユーロ、英ポンドの買い戻しの流れを受け、ドルは現状維持から若干ドル安気味の展開となりそうだ。米連邦準備理事会(FRB)の相次ぐ流動性供給策を受け、ドル需給の逼迫をテーマとする投機的ドル買いが沈静化したことが背景だが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて日本経済の大幅な落ち込みが確認されるなか、一方的なドル売り/円買いにはなりにくい。

 来週の外為市場では、資源国通貨、ユーロ、英ポンドの買い戻しの流れを受け、ドルは現状維持から若干ドル安気味の展開となりそうだ。写真はドル紙幣。2017年6月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

予想レンジはドルが107.00━110.00円、ユーロが1.0750―1.1050ドル。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは3月20日に102.992と3年2カ月ぶり高値を付けたが、足元で99半ばまで低下した。

米国では13日の週を皮切りにJPモルガンやシティグループなどを含む米企業の1―3月期の決算発表が本格化し、警戒されている。

「ドル需給の逼迫懸念後退でドル安気味となりそうだ。ただ、107円台では実需の買いも見込まれることや日本経済の大幅な下押しもあり、一方的なドル安/円高は予想しにくい。原油価格が20ドルを割り込めば、ドルと円が同時に買われる展開もあり得る」と上田東短フォレックス営業推進室長の阪井勇蔵氏はみている。

日銀は9日、地域経済報告(さくらリポート)を公表し、全9地域の景気判断を引き下げた。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで、全地域で「弱い動き」または「下押し圧力が強い状態」などと総括した。全地域の総括判断引き下げは2009年1月以来。

新興国通貨では、6日に5.6030円と過去最安値をつけた南アランドZARJPY=Rが6円付近まで反発、3日に20.241円と過去最安値をつけたブラジルレアルBRLJPY=Rも21円前半に反発した。

FXプライムbyGMO常務取締役の上田眞理人氏は「原油価格にはまだ下げ余地がありそうだ。新興国通貨のリカバリーは続かないだろう。これらの不安要素を抱えつつも、イースター明けの週前半は様子見ムードが広がるとみている」とし、次週のコアレンジを108―109円と予想した。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は9日、5月と6月に日量1000万バレルの減産を行うことで合意した。

ただ、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)のシニアエネルギー・アナリスト、ロジャー・リード氏は「新型ウイルス感染拡大抑制に向けた厳しい封鎖措置が北米と欧州、一部のアジア諸国で大幅に緩和されない限り、OPECプラスがいかに減産しようとも事態の改善にはつながらない」という。

米国では野党民主党のサンダース上院議員が同党の大統領候補指名争いから撤退したことで中道派のジョー・バイデン前副大統領(77)が民主党候補の指名を獲得することが確実となり、11月3日の本選では再選を目指す共和党のトランプ大統領(73)と対決する見通しとなった。

バイデン氏優位との見通しがあるなか「巻き返しを狙うトランプ氏が何らかの追加策を講じる余地がある。金融市場は必ずしもそれらをポジティブに受け止めない可能性もある」(アナリスト)と声も出ている。

為替マーケットチーム

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