July 31, 2020 / 7:08 AM / 13 days ago

悪材料に事欠かないドル、104円割り込み下値模索へ=来週の外為市場

[東京 31日 ロイター] - 来週の外為市場でドルは下値を試す展開となりそうだ。米中対立の激化懸念、米経済指標の悪化、米長期金利の低下、米国内で新型コロナウイルス感染拡大に終息のめどが立たないこと、米追加景気刺激策を巡る協議の難航など悪材料に事欠かないドルが、104円を割り込み下値を模索する展開が予想される。

予想レンジはドルが103.00━105.50円、ユーロが1.1750―1.2000ドル。

上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「ドル安が再燃するなか、ドルの対円での下落は、対ユーロでの下落に比べて地味なものにとどまっている。ドル/円が出遅れた分、底打ち感はなく、まだ下げ余地がある」とした上で、米経済指標の悪化や米長期金利低下が続けば、104円割れを試してもおかしくないとの見方を示した。

投機筋の円買い余力は、投機筋のポジションからもうかがえる

IMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(21日時点)では、円ロングが1万9307枚、ユーロロングが12万5047枚と、円の買い持ちはユーロの6.5分の1にすぎない。

FXプライムbyGMOの常務取締役、上田眞理人氏は「ドルが105円を下回ってから、市場でドルを買い向かう機運が見られなくなった」と指摘。「3月につけた今年の最安値101.18円まで主なレジスタンスはない」とし、一段の円高を予想している。

大統領選を控えたトランプ米大統領の「ジタバタ」もドルのイメージを悪化させている。

トランプ米大統領は30日、11月に予定されている大統領選を延期する可能性に言及したが、合衆国憲法では大統領に延期の権限はなく、身内の与党からも批判の声が上がった。トランプ氏はその後、延期を望まないと述べたが、郵送投票について否定的な見解を示した。

3日には米ISM製造業景況指数、7日には7月の米雇用統計が発表される。

最近の為替市場では、新規失業保険申請件数(次回は6日)後に、小康状態だったドル安が再燃するパターンが観測され、警戒されている。

25日までの1週間の新規失業保険申請件数は143万4000件と、前週から2週連続で増加した。

PNCフィナンシャル(ピッツバーグ)のチーフエコノミスト、ガス・フォシャー氏は「過去数カ月で数千万人もの人が職を失い、今なお仕事に就いていない。労働市場は回復ペースが鈍っている」と語った。

4―6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率32.9%減と、過去最大の減少率となった。新型コロナウイルスの影響で個人消費や設備投資、住宅投資、輸出が軒並み大きく落ち込んだ。

フォシャー氏は「(今月末で失効する)週600ドルの失業給付上乗せは、月750億ドルもの所得を家計にもたらしていた。こうした巨額の失業手当が短期的になくなれば、個人消費には相当な打撃になる」と指摘しており、米経済とドルの先行きには暗雲が垂れ込めている。

為替マーケットチーム

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below