for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

リスク回避で円高か、米株安の行方注視=今週の外為市場

[東京 23日 ロイター] - 今週の外為市場ではリスク回避の円高に注意が必要だ。今月に入り目立ってきた米国株の調整が、どこまで続くかが鍵になるという。

予想レンジはドルが104━106円、ユーロが1.17―1.20ドル。

外為市場では、米国株の下げに関心を寄せる声が多く上がっている。今月2日にS&P総合500種.SPX、ナスダック総合.IXICがともに最高値を更新した後、ハイテク関連やテスラTSLA.O株などが主導して、下げ基調が続いているためだ。

米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)でハト派的な姿勢を打ち出せば切り返す、との楽観論もあったものの、その後も動きはさえない。8月末以降、日経平均を含めて主要国の株価はおおむね横ばいで推移しているが、S&Pは5%程度、ナスダックは10%近い下げとなっている。

米国株不振の背景は諸説あるが、その一因は大統領選を控えた与野党の対立激化にあるとされる。さまざまな政策で再選に向けアピールを続けるトランプ大統領に対し、民主党も弱腰を批判された対中対策を打ち出すなど支持獲得に躍起で、情勢はまだ不透明。前回選挙の例もあり、世論調査を額面通り受け止めることもできず、「予測が難しいので、とりあえずリスク量を抑えようと、保有資産を絞る動き」(外銀)が出ているという。

一方でFOMCは今回、インフレ率が2%の目標を超える軌道にあると判断するまで金利をゼロ付近に維持する方針を表明。ドットチャートでも23年の利上げ予想はわずか4人と、金利面から見たドル資産の魅力は一段と乏しくなった。

こうした環境下、リスクオフムードが強まる際に発生するドル高圧力が薄れていけば、円が独歩高となる場面が増えることになりかねない。「ドル/円が下がると国内勢がまとまった買いを入れる」(FX関係者)動きはあるが、それだけで下値が抑制されるとは言い難い。

ドルは最近の下値めどだった105円台をあっさり割り込んだことで、日本の連休中に一時104.00円まで一段安となった。しかし104円を割り込むことはできず、短期筋の手じまいで前日には105円台を回復した。それでも再び下値攻めが活発となる可能性は十分ある。

為替マーケットチーム

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up