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米緩和縮小巡るFRBの姿勢が鍵=来週の外為市場

[東京 21日 ロイター] - 来週の外為市場でドルは、弱さが互角の円との綱引きが続きそうだ。鍵を握るのは、テーパリング(量的緩和の段階的縮小)に対する米連邦準備理事会(FRB)の姿勢。慎重なトーンが弱まれば、米長期金利とドル/円は上昇しやすい。ただ、日米の株価下落や暗号資産の急落で、リスク回避の円買いが広がる可能性もある。

来週の外為市場でドルの鍵を握るのは、テーパリングに対するFRBの姿勢。写真は、米上院で証言するパウエルFRB議長。2020年9月24日に撮影。(2021年 ロイター/Toni L. Sandys/Pool via REUTERS)

予想レンジはドルが108.00━110.00円、ユーロが1.2100―1.2300ドル。

上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「米長期金利の動向がドル/円にとって最大の材料になるだろう。テーパリングの思惑については、その時々で株価や米国債の反応が異なるため、注意が必要だ」と述べる。

株価や暗号資産などのリスク資産が急落する際には「リスク回避から円に買いが集まりやすく、一時的に108円を割り込むリスクもある」とみている。同時に下落局面では、実需の押し目買いが見込まれ、「迫力のあるドルの下げにはなりにくい」という。

FXcoin取締役の上田眞理人氏は「FRBの(テーパリングに対する)慎重な姿勢がどこかで変わるなら、相場転換のきっかけになるだろう。ただ、今のところ、まだそうはなっておらず、ドルはエネルギーをためるフェーズに入っている」との見方を示す。

4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、複数の政策担当者がテーパリングの討議を開始することが適切との見解を示し、数人の政策担当者が、FRBが適切な政策対応を打ち出す前にインフレが「招かざる」水準まで高まるリスクに言及するなど、「慎重一辺倒」からの変化もみられる。

市場参加者のインフレ期待(予想)を表すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI) は12日、10年債で257bpと約8年2カ月ぶりの高水準を記録し、長期的なインフレ高進の可能性を否定してきたFRBとは対照的な動きを見せた。

金融市場では、トランプ前政権が壊したサプライチェーンや半導体等でのボトルネックの発生、サイバーテロによる地政学的リスクの高まり、米国社会の分断等の構造変化から、インフレが「一過性」では済まないとの見方が出始めている。

欧州通貨や資源国通貨に対するドル安の動向や、暗号資産の動きも警戒される。

米財務省は20日、バイデン政権の税制改革案には1万ドル以上の暗号資産を送金する場合の内国歳入庁(IRS)への報告義務が盛り込まれていると発表。

FRBも暗号資産が金融システム全般に潜在的なリスクをもたらすと警鐘を鳴らす。

こうした流れから暗号資産は足元で一段とボラティリティーを高めており、株安を介してリスク回避の円買いに結び付きやすい。

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