March 1, 2020 / 11:24 PM / 3 months ago

ドルの「高ボラティリティ相場」、米株の底入れがカギ=今週の外為市場

[東京 2日 ロイター] - 今週の外為市場では、米国の株式と債券の動向が最大の焦点となる。株価が底入れして長期金利が持ち直せば、ドルが買い戻される余地がある一方で、新型コロナウィルスの世界的な流行が終息するめどが立たなければ、リスク回避の地合いがさらに強まり円が買われやすい。米連邦準備理事会(FRB)は前週末、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くことを示唆したが、株価の底入れを早めることに奏功するかは不透明だ。

予想レンジはドルが106.50━109.00円、ユーロが1.0950―1.1150ドル。

FRBのパウエル議長は2月28日、声明を発表し、米経済は引き続き底堅いものの、新型コロナウイルスの感染拡大が経済へのリスクになっており、景気の下支えに向けFRBとして適切に対応すると表明した。一方で、米経済は引き続き全般的に良好に推移しているとの認識も示した。

市場では、「1度や2度の利下げで、米国株が底入れし、市場がリスク回避から抜け出すのは難しいかもしれない。少なくとも年内のFOMCでは連続的に利下げしていく可能性もある。株価が戻らない中での連続利下げはドルにネガティブだ」(国内銀)との見方が出ていた。

2日未明の取引でドルは107円付近まで下落し約5カ月ぶり安値をつけた。背景は中国国家統計局が2月29日に発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が35.7と、過去最低を記録したこと。 今回のPMIは、新型ウイルスの影響を全面的に反映する初めての経済指標。好不況を判断する節目の50を大幅に割り込み、新型ウイルスが中国経済に打撃を及ぼしていることが浮き彫りとなった。

内訳では、生産動向を示す指数が1月の51.3から27.8に低下。新規受注指数も51.4から29.3に落ち込んだ。 2月は非製造業PMIも1月の54.1から29.6に大きく落ち込んだ。

為替市場は「今のところ106円を試すのは慎重だが、108円台では戻り売りが出やすい。今週は円高方向に振れるリスクの方が高いとみている」と上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は言う。

米国債市場では10年債利回りが2月28日に1.1160%まで低下、30年債利回りは1.6380%まで低下し、過去最低を更新した。 FRBは3月17―18日に次回のFOMCを開催する。先物市場ではパウエル議長の発言等を受けて月内の利下げを100%の確率で見込んでいる。利下げ幅は通常の0.25%ポイントにとどまらず、0.50%ポイントになるとの予想が大勢となっている。

為替マーケットチーム

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