March 22, 2020 / 11:03 PM / 6 days ago

信用収縮による「ドル・クランチ」でしっかり=今週の外為市場

[東京 23日 ロイター] - 今週の外為市場では、新型コロナウイルス感染拡大が終息するめどが立たない中、世界の株価急落で信用収縮が悪化し、「ドル・クランチ(ドルの需給ひっ迫)」によるドル高傾向が続きそうだ。ドル以外の通貨は売られ、資源国や新興国の通貨は安値を更新する可能性が高い。米連邦準備理事会(FRB)が前週末に発表した一連の対策を奏功するかが焦点となる。

主要6通貨に対するドル指数は20日に102.992まで急伸し、2017年1月以来の高値を付けた。

「トランプ米大統領は株安とドル高の同時進行を最も嫌っており、そろそろ流れを覆す大喝一声があるのではないか」(アナリスト)との見方も出ている。

予想レンジはドルが108.50━112.50円、ユーロが1.0450―1.0850ドル。

「依然安定を取り戻していない世界の株価の行方と、ドルの需給ひっ迫が改善するかが今週の相場の鍵を握る」と上田東短フォレックス・営業推進室長の阪井勇蔵氏はみている。

ドルのひっ迫については「米債を売ってドルに換金する動きまで出てきた。日本の決算期の3月末を控え、通常は本邦勢が海外で得た収益を回帰させる円高圧力が働くが、そうした円買いなどは吹き飛ばされそうだ」(FXプライムbyGMO、常務取締役の上田眞理人氏)という。

FRBは19日、オーストラリア、ブラジル、韓国、メキシコ、シンガポール、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、ニュージーランドの中銀と新たに通貨スワップ協定を結んだと発表。

日銀や欧州中央銀行(ECB)など他の5中銀とのスワップ協定を通じた流動性供給も、毎週行っている期間7日のドル供給を23日から毎日実施し、少なくとも4月末まで継続する。

足元のドル高の裏で脆弱さを露呈したのは、資源国通貨や新興国通貨だ。

豪ドルは19日に0.5506米ドルまで下落し02年10月以来、カナダドルは1.4667加ドルと16年1月以来の安値を付け、インドネシアルピアは1ドル=1万5400ルピアと98年以来の安値を更新した。

最近のドル・クランチは、信用力の低い米シェール企業や新興国の企業などが米国の長年の緩和でドル建ての借り入れ(債務)を過剰に膨らませたのが直接的な原因。

金融や資本市場が落ち着いていれば難なくできるが「今のような状況では信用力の低い企業・国の債務借り換えはほぼ不可能で、手持ちの資産を換金してドルを調達するしかない」(邦銀幹部)という。こうした動きはドル高/新興国通貨安につながる。

先進国政府は米国とのスワップ協定や豊富な外貨準備で自国企業を守れる一方、新興国は不透明性が高いことも影響しているという。

為替マーケットチーム

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