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ユーロの「快進撃」続けば、ドル110円視野に=来週の外為市場

[東京 5日 ロイター] - 来週の外為市場では、ユーロ、英ポンド、資源国通貨などの勝ち組通貨が強さを維持できるかが焦点となる。最も勢いのあるユーロが快進撃を続ければ、ユーロ/円での円売りがドル/円にも波及し、ドルが110円台を目指す原動力となりそうだ。

予想レンジはドルが108.00━110.00円、ユーロが1.1200―1.1450ドル。

上田東短フォレックス・営業推進室長の阪井勇蔵氏は「クロス円での円売り基調や株高、原油高が続けば110円も視野に入ってくる。ただ、過熱感のある日米の株価に大きめの調整が入れば、急速に円安に傾いた分、108円付近までの下落もあり得る」と予想する。 「旬な通貨は欧州通貨や資源国通貨だ。ドルと円は共に負け組で最下位争いをしている。最下位が入れ替わってもおかしくない」と同氏は述べ、ドル安/円高リスクも排除しない。

実際、足元のドル高/円安は、ユーロ、英ポンド、豪ドル、カナダドルの上昇を背景に、円がまずクロス円で売られ、クロス円での円安がドル/円に波及する経路で起きている。主要6通貨に対するドルの強さを示すドル指数は96後半と3月以来の低水準にある。当時はドル不足が表面化し、同指数は一時102.992まで上昇した。

FXプライムbyGMO常務取締役の上田眞理人氏は「ユーロ/円などの円安傾向は今後も継続するとみており、結果的に対ドルでも円がじわじわと売られ、ドル/円が110円をトライすることもあり得る」という。

米中対立の深刻化、人種差別に対する全米での抗議デモ、顕著に弱い米経済指標など材料は変わっていない。しかし、流動性相場の下で、市場参加者は良い材料だけみて、悪い材料は横目で眺める程度で済ませることが許されている、と同氏は言う。

今夜には米雇用統計が発表されるが、現在の市場は弱い数値は織り込み済みと軽く流す可能性が高い。

大規模緩和で流動性相場を演出してきた米連邦準備理事会(FRB)は9―10日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。 パウエル議長は先月29日、種々の政策手段を活用しなから新型コロナウイルス禍で打撃を受けた経済への下支えを継続すると強調した。

議長はバランスシートを恒久的に拡大することはできないとも述べたが「現在の立ち位置と軌道に満足しており、インフレや金融の安定性に関するリスクは見られない」とした。

一方、米長期金利は最近上昇傾向だ。米国の対コロナ景気対策で国債が大量発行されたことが背景だが「これが悪い金利上昇につながってくれば、米長期金利上昇を受けてドル/円が買い進まれるこれまでの構図は崩れるだろう」(外国銀)という。 米10年国債利回りは4日に0.828%まで上昇し、3月27日以来の高水準となった。

為替マーケットチーム

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