June 19, 2020 / 6:27 AM / a month ago

ドル/円はレンジ、楽観と悲観を往来=来週の外為市場

[東京 19日 ロイター] - 来週の外為市場は、経済活動の再開期待による楽観と、新型コロナの感染再拡大懸念などといった悲観の綱引きとなりそうだ。前者が優位となれば円安、後者なら円高圧力が強まることになるが、ドルも同じ方向に動く機会が多いため、ドル/円は狭い値幅を上下する展開に陥りやすい。

予想レンジはドルが106━108円、ユーロが1.11―1.13ドル。

ニューヨーク市は22日、経済活動再開の第2段階に移行する。オフィスや小売店、美容院などに加え、レストランやカフェ、バーなども屋外テラス席で営業を再開する。これを受けて、マクドナルドは26万人の採用方針を発表した。

一方、人の往来が増え始めたことで、米国内の感染は早くも再拡大。週末にトランプ大統領の選挙集会が行われるオクラホマ州のほか、テキサス、アリゾナなどで感染者数が急増している。第2波来襲とする向きもあるが、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「我々はまだ第1波から抜け出せていない」と憂慮する。

仮に経済活動の再開が順調に進んでも、正常化は11月の大統領選をにらんだ政治的な駆け引きの活発化につながりかねず、楽観論の足かせとなりやすい。

米政府は17日、経済協力開発機構(OECD)加盟国による、デジタル税と国際的な課税に関する協議の中断を提案した。「米(大手IT)企業を不当に標的とした税制」(ライトハイザーUSTR代表)と批判しており、対抗措置として新たな関税措置を打ち出す可能性を示唆している。

トランプ政権は、対日貿易交渉の再開も表明したばかり。各国で経済活動の再開が緒に就き始めた途端「地政学リスクの高まりを警戒すべき局面になってきた」(外銀)と、市場ではため息が漏れる。

この1週間、主要通貨の対ドル相場の中で、最も大きく買われたのはノルウェークローネで、最も売られたのはポンド。最も動かなかったのは円だった。一時下火になっていた「リスク回避の円買い」が次第に勢いを取り戻し、市場心理の明暗に応じて売買されるドルと軌を一にする場面が増えたことが主因だ。

市場では「ドル/円は明らかに動きが鈍ってきた。当面は106円台を買い、108円台を売りながら、事態の推移を見極めていくしかない」(トレーダー)との声が出ている。

為替マーケットチーム

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