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ドル方向感定まらず、106・107円台を行き来か=今週の外為市場

[東京 29日 ロイター] - 今週の外為市場でドルは方向感の定まらない不安定な値動きとなりそうだ。米国で新型コロナウイルスの感染拡大が続き米経済にも暗い影を落とす中、リスク回避のドル買いが先行する可能性も否定できない一方で、市場のムード次第ではリスク回避の円買いという従来のパターンに戻る余地がある。

予想レンジはドルが106.00━108.00円、ユーロが1.1100―1.1350ドル。

上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「ドルは足元ではややしっかりしたようにみえるが、米国では感染が拡大し経済状況も悪い中でリスク回避からが買い進まれるのはいかにも不自然だ。いつまたリスク回避の円買いに戻ってもおかしくない」と指摘。今週は、基本的に106円台と107円台の往来する相場になると予想する。

米国では、早い段階で経済活動の再開にに踏み切っていたテキサス、フロリダ州当局が26日、新型コロナ感染の急増を踏まえ、感染拡大抑制策の再導入を決めた。

ドルはこのところ、市場でリスク回避ムードが広がると買い進まれる傾向があり、26日も他の通貨に対して小幅高となった。

一方、米中対立は、引き続きドルに影を落としている。

ポンペオ米国務長官は26日、香港の自治制限に関与した疑いがある中国共産党幹部に対するビザ発給を制限すると発表。25日には米議会上院が、香港の自治の制限に関与した個人や企業に制裁を科す法案を可決した。

直接投資関連のフローからも目が離せない。

ソフトバンクグループは24日、TモバイルUS株を1株103ドルで売却すると発表。Tモバイルに最大約1億9800万株を売却する取引で、総額は最大201億ドルとなる。

この株式売却に伴い大規模なドル売り/円買いが発生するとの思惑で、ドルは一時106.07円付近まで急落した。実際の円転(ドル売り/円買い)がどのようなタイミングと規模で出るのかは定かではないが、大規模な円転の思惑は目先のドルの上値余地を狭めている。 ユーロについては、ユーロ圏の景気回復が他の地域に先行するとの期待から中長期的な上昇を見込む参加者が多い。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は26日、新型コロナに伴う危機のユーロ圏経済の最悪期は「おそらく過ぎた」と発言し、ユーロの買い戻しを誘った。

ECBは25日、ユーロ圏以外の中央銀行に担保付のユーロ融資を提供すると発表。

これ受けてユーロはいったん買い進まれたが、その後、ユーロ資金の逼迫懸念が後退したことで一転1.1191ドル付近まで下落した。

市場では「ユーロは下がったとしても、おそらく1.11ドルまでだろう」(金融機関)との声が聞かれた。

為替マーケットチーム

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