July 5, 2020 / 11:05 PM / a month ago

ドルは107円台軸に強弱材料の「綱引き」=今週の外為市場

[東京 6日 ロイター] - 今週の外為市場で、ドルは107円台を軸として強弱材料の綱引きとなりそうだ。新型コロナウイルスの米国での感染拡大や香港情勢を巡る米中対立への懸念が高まれば107円割れも見込まれる一方で、米経済指標の改善や米国株の高値更新を手掛かりに108円台を再トライする余地もある。

予想レンジはドルが106.50━108.50円、ユーロが1.1150―1.1350ドル。

上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「米国株の上昇でリスク選好の円売りがあっても、低迷する米長期金利が円売りの勢いをそぎそうだ。ドルが実需や短期筋の売りを吸収して108円台に定着するにはクロス円での円売りの勢いが必要になる」とみている。

ユーロ/円は1日、121.44円と2週間ぶり高値を更新、これに支援されドルは108.16円まで上昇し3週間ぶり高値を付けた。

米長期金利は6月30日に0.6180%と1カ月半ぶり低水準をつけ、現在も0.6%台。背景には、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で半年ぶりに公開されたドット・チャート(メンバーの政策金利見通し)で、2022年末までのゼロ金利政策継続が示唆されたことがある。

FXプライムbyGMOの常務取締役、上田眞理人氏によると、最近のドル取引では「米経済指標が良い時は買い安心感があるが、引き続きコロナに対する不安感もあるので、短期筋は結局、株価の反応をみてから為替を売買するという格好になっている。また、リスクオフ環境ではドルが買われやすく、ユーロが売られやすくなっている」という。

コロナを巡る不確実性が充満する市場では、短期筋が目先の取引に終始しすぐにポジションを巻き戻すため、トレンドが出にくい。

一方で、輸出入や対外投資に伴う実需のフローは、以前に比べて取引規模が縮小したものの、相場を左右する要因として存在感を増している。

6月日銀短観によると、20年度の事業計画の前提となる想定為替レートはドルが107.87円、ユーロが119.74円で、3月調査の107.98円、120.29円からそれぞれ円高方向に修正された。

香港情勢を巡る米中対立について、上田氏は「大統領選を控えるトランプ氏は下手な妥協はできないが、選挙に不利になるような本格的な対立もしないだろう。お互いにソーシャル・ディスタンスを保った対立が続きそうだ」とみている。

為替マーケットチーム

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