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ドル105円台中心の値動きか、米長期金利が唯一の「道しるべ」=来週の外為市場

[東京 21日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドルは105円台を中心とする値動きとなりそうだ。米中対立の激化懸念、米追加景気刺激策を巡る協議の難航と景気指標の悪化、新型コロナウイルス感染拡大などドル売り材料には事欠かない中、市場参加者にとって具体的な「道しるべ」となるのは米長期金利の動向となりそうだ。

予想レンジはドルが104.50━106.50円、ユーロが1.1700―1.1950ドル。

上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「ドル指数は18日に2年3カ月ぶり安値をつけたが、来週はドル安の巻き戻しとリスク回避の円買いのせめぎあいとなりそうだ」とした上で、「ドル/円は米長期金利に敏感になっているため、金利低下でドル安が再燃する可能性もある」とみている。

米10年国債利回りは13日に0.727%と2カ月弱ぶり高水準をつけた後、20日には0.6380%まで低下した。

FXプライムbyGMOの常務取締役、上田眞理人氏は「米中対立など市場のテーマは変わらないが、それらが一気に深刻化する気配もない。為替市場では、こうしたテーマをがもたらすリスクセンチメント云々より、米長期金利の変動が唯一の道しるべとなっている」と指摘する。

また、新型コロナでグローバルなマネーの動きが縮小し貿易や資本取引など実需筋のフローが低迷する中、投機筋は「下がったら買い、上がったら売り」のパターンに傾斜しやすく、ドルは目先105―106.50円のレンジを突破するのは困難とみている。

今年のドル/円とユーロ/円は「8月の円高説」とは無縁の値動きとなっている。 ユーロ/円は13日に126.75円と1年4カ月ぶりのユーロ高/円安を付けた。

上田氏は「今年は円の投機的ポジションに極端な偏りもみられない上、投資家の間でポートフォリオを組み換える動きもほとんど皆無だ」とし、円高説に懐疑的な見方を示す。

IMMでは投機筋による円先物のネットロングは11日時点で2万7016枚と、ユーロのロング19万9751枚に比べかなり小さく、円高を仕掛ける意欲が投高まっていないことがうかがわれる。

一方、ユーロは18日に1.1966ドルと2年3カ月ぶり高値を付けた。「米国発のドル安要因によって他力本願で上昇してきたが、ユーロ関連の買い材料が見つからない限り1.20ドル達成は厳しい」(阪井氏)とみられる。ただ「目先は1.18ドルを割り込んで大幅に調整する予兆もない。ユーロが売られるとすれば、その受け皿はドルではなく金などになりそうだ」(上田氏)という。

為替マーケットチーム

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