for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

来週は円続伸か、欧米に不透明感拡大

[東京 16日 ロイター] - 来週の外為市場では、円の底堅い展開が続きそうだ。米国は大統領選まで2週間を切り、与野党の駆け引きが激化する一方、欧州では新型コロナ感染が急速に再拡大している。投資家がリスク資産を積み上げるには、程遠い状況にある。

来週の外為市場では、円の底堅い展開が続きそうだ。米国は大統領選まで2週間を切り、与野党の駆け引きが激化する一方、欧州では新型コロナ感染が急速に再拡大している。写真は15日、米マイアミで、トランプ大統領が演説集会に到着する前に批判の集会を行うバイデン候補の支持者たち。(2020年 ロイター/Marco Bello )

予想レンジはドルが104━106円、ユーロが1.16―1.18ドル。

今週、主要通貨の対ドル相場の中で、最も上昇したのは円。米国の追加経済対策、英国の欧州連合(EU)離脱問題、欧州のコロナ再拡大など様々な懸念が重なり、ドル/円は週初の105円後半から105円前半までじり安となった。

円を軸に見ても、投資家の不安心理が浮かび上がる。最も円高が進んだのは対豪ドルで、ブラジルレアル、英ポンド、ユーロと続き、対ドルで進んだ円高はわずかだった。ドル/円のみでは分かりづらいが、円とともにドルも広範に買われている。

最大の注目は引き続き、日増しにヒートアップする米大統領選だ。追加経済対策の協議は与野党のみならず、ホワイトハウスと上院共和党の間でも意見が割れる大乱戦で、今後も紆余(うよ)曲折が必至。大統領選もバイデン氏のリードは変わらないが、トランプ氏が勝利した16年も、クリントン氏は終始リードを保っていた。

みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏によると、カーター政権以降、民主党が大統領選と議会選で勝利する「ブルーウエーブ」体制下では、選挙後2年間でドル/円は平均10%超下落したという。[nL4N2H615F]

それが際立ったのがクリントン政権。日本を標的とした保護主義政策を掲げ、ドルは95年に当時の最安値となる79.75円まで売られた。

ところが、民主党が大統領選で勝利、議会選で敗北したケースでは、ドル/円は一転上昇する結果に。「この相違の説明は非常に困難で、大統領と議会の党派の組み合わせが、ドル相場に直接強い影響を与えた訳ではない可能性もある」(山本氏)という。

欧州ではコロナ感染の再拡大を受けて、ロンドンがロックダウンを導入、仏は夜間の外出禁止を発令した。経済活動が再び停滞する「深刻な段階」(メルケル独首相)にあり、独10年債利回りは最近の取引レンジを下抜け。3月以来の水準へ低下した。

感染拡大は思わぬ形でも影響を及ぼしている。英国の欧州連合(EU)離脱協議がヤマ場を迎える中、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は15日、事務所職員の新型コロナ感染を受けて、首脳会議を途中退席した。不測の事態を警戒する形で、ユーロやポンドにも下げ圧力がかかりやすい状況が続きそうだ。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up